Aの続きです。
『10年後、会社に何があっても生き残る男は細マッチョ』(船瀬俊介/著)リンクより転載します。
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<p93〜p95>
●筋肉つければ肌も若々しい
スーパースター、マドンナの肌は若々しくて美しい。とても57歳とは思えない。みずみずしくて、ハリがある。そのまばゆいほど美しい肌も、日頃鍛えた筋肉のおかげ、といったら、驚かれるでしょうか?
週6日、1〜2時間はジムで過ごすのが日課。まずランニングを40分、あお向けで両足上下(レッグリフト)200回、腹筋・腕の筋肉などを鍛えるトレーニング30分……とは立派!
逆に、筋トレとは無縁の女性の肌は衰えるいっぽう。なぜでしょう?
「『肌の衰え』の原因は、筋肉量の低下」と断言するのは筑波大学大学院、久野譜也教授(前出)です。
「加齢とともに進む肌の老化に、いちばん決定的な影響を与えているのは『筋肉量の低下』と、それに伴う『代謝能力低下の問題』」(『筋トレをする人が、10年後、20年後になっても老けない46の理由』毎日新聞出版)
なぜ、筋肉の量が減ると、肌が比例して老化するのでしょう?
「そもそも、皮膚は体を包んでいる組織」(久野教授)。「筋肉、脂肪、内臓、骨などが、皮膚によってくるまれている」、ナルホド。「なかでも筋肉は、皮膚のすぐ下にあり、筋肉を動かせば、皮膚も動く」、つまり「ほとんど連動」しているのです。
皮膚と筋肉は、文字どおり表裏一体なのですね。
で……、筋肉の量が落ちてくると「当然、外側をくるんでいる皮膚にも影響が出てくる」(久野教授)わけです。
●筋肉が減れば肌はたるみシワに
筋肉量は20代がピークです。その後は、年に1パーセントのペースで減っていくといいます。つまりピーク時に比べると30代で10パーセント、40代は20パーセント落ちるのです。「100パーセント詰まっていた中身が80%に減る」と「外側をくるむ肌の皮は余って」しまいます。じつにわかりやすい話で、余った皮膚は、たるんだり、シワになるわけです。
「パンパンに詰まっていたはずの中身が20パーセントも減るわけですから、当然ながら肌の緊張感や質感も失われてくるでしょう」(久野教授)
つまり、筋肉のハリが失われると、肌のハリも、失われるのです。
●細胞代謝も蓑え肌は老化する
筋肉量の低下は、てきめんに代謝力を低下させます。
久野教授は筋肉を「体の工場」に例えています。つまり、筋肉は生命エネルギーや代謝能力を生み出す源(工場)でもあるのです。
筋肉量の低下は、体内でのエネルギー生産力も低下させます。
「すると、体内の細胞が新陳代謝を行う力も落ちてきます。肌の場合でいえは、『ターンオーバー』と呼ばれる表皮細胞の生まれ変わる力が衰え、次第に活力が失われてくる」「筋肉量が落ちると、細胞の代謝能力も落ちて、肌に勢いがなくなってきてしまうのです」「若々しい肌の輝きは、筋肉の減少によって、失われていく……」(久野教授)
やはり筋肉力は生命力なのです。筋力の衰えは命の衰え。だから、肌も衰えて当然です。
●筋トレとウォーキングがおすすめ
では、若くて、美しい肌を保つには、どうしたらいいか?
「筋トレと有酸素運動の両方を並行して行うこと」「筋肉量をキープするには筋トレ。肌細胞の代謝力をキープするにはウォーキングなどが必要」「これらの運動を継続していけば、ハリや質感のある美しい肌をキープすることができるでしょう」(久野教授)
<p106〜p107>
●ボディビルは健康によくないという誤解
アメリカンヘルスクラブ代表、西川稔氏は、30年ほど前にアメリカでボディビル講習を受けたとき、ショックを受けました。
「講師によると、日本人の平均寿命は世界一だが、センテナリアン(100歳以上)の数は、人口比でアメリカには約3倍もいる! さらに興味深いのは、日本の100歳以上は、ほとんどが要介護者なのに対し、アメリカでは、自分でコーヒーをいれたり、新開を取りに行ったりなどの生活ができる人が多くいる、ということでした」
この衝撃体験は、西川氏に日本でシニア向けボディビル・ジムを開設する動機となったのです。
「ボディビルは戦後、敵国だったアメリカから入ってきた運動なので、日本のマスコミでは『健康によくない』という経験・知識のない医師武道家たちの言葉がまことしやかに取り上げられ、これを信じている人が多いようです。しかし、私たち経験者は、筋肉が増強することで、素晴らしい健康状態になることを体験して知っているので、自信満々で指導を続けてきました」
さらに、こう断言します。
「どの会員の体にも、ボディビルによるデメリットが発生したことは、一度もありません」
●60,70歳超えても40歳の容姿
アメリカのセンテナリアンには、なぜ元気な人が多いのか?
その一つの答えが、運動、つまり筋トレ(ボディビル)の習慣です。
「アメリカでは、50年前より、ボディビルが医療に良いことが理解され、1978年からは『ヘルシー・ピープル2000』キャンペーンを国をあげて行い、運動と私生活を正し、医療費急増を阻止しているのです。介護予防に対しても大きな効果があります」(西川氏)
同キャンペーンは、その後、第2ステップに入って今日に至ります。
彼が30年来、交流を続けているビルダーたちの中でも、練習を欠かさず続けている人たちは、60歳、70歳を超えても、40歳の頃の容姿を維持し、若者と一緒に働いている人がたくさんいるといいます。
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