生命原理・自然の摂理
317508 生物にとって磁気とは何か? その2(生体内部の世界にも磁場の脈動が満ちている)
 
岸良造 ( 63 香川 技術者 ) 16/07/20 AM00 【印刷用へ
生物にとって磁気とは何か?-リンク から転載します。
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【血液や細胞膜、神経系は磁場変動のアンテナ? 】

 生命のはたらきは、ある安定系から別の安定系への移行過程である不安定系をバネとして発現するようだ。さかんな成長期というのも、生物自身にとってはカタストロフィックな過程である。

 たとえてみれば、生命とは磁場の大海に漂う小船のような心もとない存在である。しかし、かといって針路を失った漂流船のようなものではない。めまぐるしく変動する磁場環境の大波小波に揺られながらも、生体は必死に健康バランスの維持に努める。磁気あらしのように短期的な地磁気撹乱は、いきなり襲ってくる横波のようなものだが、生体は一時的に影響を受けても、本来のバランス回復機能によって安定状態を取り戻す。もとより、健康と病気には明確な境目などなく、生体は健康と病気の間で、たえず微妙にゆらいでいる存在である。

 重力と同様の環境要素でありながら、人間が感覚でキャッチできないのが磁気である。とはいえ、血液や細胞膜、神経系などは、こうした短期的な磁場変動に対してアンテナのような役割を果たし、さまざまな磁場変動の影響を受けていることが明らかにされている。しかし、生体という複雑系に対しては、同じ外部磁場も個体によって作用が異なってくる。これがともすれば磁気治療が怪しげな民間医療と同類視される理由にもなっている。

【生体内部の世界にも磁場の脈動が満ちている】
 磁気療法を行った18世紀のメスマーは晩年、ペテン師扱いされて不遇をかこったといわれる。しかし、彼は潮の干満のように繰り返される生体リズムが乱れると、さまざまな病変が起きると考えていた。これは病気を気の流れの滞りとする東洋医学の考え方にも通ずるものである。

 現代人は、この病気にはこの薬というように、病気と薬を対応させて考えることが多い。しかし、そのような対症療法的な薬の処方は東洋医学においては好ましくないとされている。人体には本来、たえず健康バランスを維持する機能が備わっているのであり、薬はその引き金の役割を果たすだけとみなすのである。もっとも、これは東洋医学だけの考え方ではなく、西洋医学でも人体にはホメオスタシス(恒常性)を維持する機能があると考えられている。これは磁気と生体との関わりについて考えるときにも通じるものである。生体には本来、バランス維持機能が備わっているとするならば、磁気治療とは、まさにこのバランス機能を刺激する外部からの引き金効果ということになる。

 生物にとって磁気とは何か? これをひとくちで答えることは難しい。しかし、宇宙空間にも生体内部の世界にも磁気の脈動が満ち満ちている。生物にとって磁場環境とは、外的環境であるとともに内的環境でもあり、そして生命そのものと密接な関わりをもつようだ。

 磁場環境とは、それとの調和なしに生物が存続し得ないところの重要な環境要素である。そして、生体は自ら磁場を発生しつつ、宇宙の磁場のゆらぎと相互作用を行っている。この相互作用の詳細は未解明だが、個体が宇宙全体に主体的に関わりうることのひとつの証左である。生物は外部磁場の変動に追随するだけの受動的存在ではないのだ。

 木々や草花に日々、励ましの言葉をかけると、成長の度合いが増してくるという。生命どうしの関係とは物質やエネルギーの単純な交換にとどまるものではなく、双方が一体になった創造的なプロセスである。磁気と生体との関わりの科学的解明には、おそらく主体性・創造性・自由といった人間学的なアプローチも求められるだろう。
 
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