試験・身分制度の根深い害
317075 能力の低下
 
寺嶋眞一 HP ( 79 静岡 無職 ) 16/07/07 AM01 【印刷用へ
>昔の一高生や三高生は、よくデカンショ節などを放吟していたが、デカンショとはデカルト・カント・ショーペンハウエルのことで、試験に出る訳でもないのに、彼らはそれらの難解な哲学書を読みこなしていた。

西洋文明への漠然としたあこがれでしょう。

>つまり、昔の東大・京大生は余裕を持って入学してきた。>だから、優秀な人が多かった。
>しかし、’70年、豊かさが実現され、誰でも大学に行けるようになると、受験競争が激化し、中学受験塾が幅を利かすようになる。

経済力が増して、進学率が高まったのですね。

>そこでは、小3の頃から勉強漬けにされ、全く追求力のない「暗記脳」が強固に形成されてしまう。

科挙のまねごとですか。暗記試験は、採点が容易ですね。

>勉強漬けにしないと、合格できなくなって終ったからである。

がり勉には、ゆとりがない。考える力が衰えます。

>その上、受験勉強を通じて、「自分脳」の極致ともいうべき歪んだエリート意識にも染められてしまう。

序列社会において、利己主義になります。

>しかし、現実の社会でぶつかるのは、答えのない問題ばかりであり、決まりきった答えやパターンを暗記しているだけの暗記脳では、全く答えを出せない。

暗記試験では、正解は一つ。暗記脳には考える力がない。没個性的な人間になります。
考える試験では、正解は多数。矛盾のない考えは、すべて正しい。個性にあふれる人間になります。

>かくして、暗記脳しか持ち合わせていない(かつ、己の利権を維持することしか頭にない)無能な受験エリートに率いられた日本は、わずか20年の間にガタガタになって終った。

民度の低い、処世術の持ち主ばかりになりました。

>受験圧力に押し潰され、生きる意欲を失っているのは、東大・京大生だけではない。

序列競争に参加しているすべての人たちに被害が及びました。

>大半の学生が、親や先生から「いい生活、いい大学」と言われ続けて来たが、「いい大学」を出た筈の父親を見ても、とても「いい人生」とは思えず、従ってそんな目的では意欲が湧いてこない。

無哲学・能天気では、人格に感心するところがないですよね。

>それに、教科書や問題集に書かれていることが、何の役に立つのか、よく分からない(実際、実社会では、殆ど役に立たない)。

実社会で役立つ学問は、実学・技術でありましょう。

>加えて、それらのテキストは大半が今や引力を失って終った近代観念で書かれているので、何の興味も湧かない。

哲学の内容では、日本人には意味もない。

>今や、志を持って勉強してきた者は殆ど居らず、親に言われて「仕方なく勉強してきた」学生が大半である。

学問は学歴社会・序列社会の単なる手段にしかなっていません。

>それどころか、勉強だけではなく、部活にも、仲間づきあいにも意欲が湧かず、何の為に生きているのか分からないまま「仕方なく生きている」学生も多い。

あるべき姿の内容が無いので、人生に目的がない。

>しかし、それは子供や若者だけではなく、40代の壮年も、同じなのかも知れない。

無哲学・能天気の状態は、年齢には関係が有りません。

>(私見だが、若者が大学に行かなくなれば、それだけでもこの社会は随分と活力を取り戻すに違いない。)

ナウな感じの社会になるでしょう。江戸時代に逆戻りもどりするかもしれません。


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