日本人の起源(縄文・弥生・大和)
315765 新説「日本史」〜前半
 
田野健 HP ( 55 兵庫 設計業 ) 16/05/29 AM00 【印刷用へ
先日の実現塾(日本史)最終回で日本史を俯瞰して渡来人たちが作ってきた支配史が提起された。支配者という視点で見れば弥生時代以降の日本史は以下の8つの時代に分類される。
時代の名称は仮に支配者の名前で表している。(  )内は裏の支配者であり、影の支配者。
各時代の主要な流れとその関係、外圧状況を合わせて記しておきたい。

■呉越人時代(前500年〜前210年) 300年間
 前500頃年に呉越戦争の敗者 呉人が日本列島に渡来。北九州に着き、水田稲作を開始する。呉人は土着民である縄文人と混血しムラを作るが、ムラ同志は縄張り争いを起こし、日本で最初の戦争が始まる。負けた集団は追われ、中国地方へと流れる。広島や吉備にも呉人集落が登場する。越人が渡来したのは同じく戦争で楚に破れ、大陸を終われて日本に渡来。呉人が住み着く九州を回避し、日本海側(出雲、北陸)を縄張りとした。

■徐福ネットワーク時代(前210年〜200年)400年間
 秦の始皇帝の強権支配から逃れるべく徐福村率いる徐福は技術者3000人を集め、蓬莱の国で不老長寿の薬があると王を欺き、日本へ分散して各地に漂着。その後彼らは土着縄文人と混血し、日本に農業技術を初めとする大陸の文化を伝播させる。各地で豪族として頭角を現すが、遠隔で繋がり神社ネットワークと商業ネットワークを形成する。徐福ネットワークを統合していたのが200年頃に大和朝廷を立ち上げた豪族の長、葛城氏であった。

■葛城・物部時代(200年〜450年)250年間
 150年に高句麗から使者が渡来し、出雲に拠点を作ると危機を覚えた葛城率いる徐福ネットワークの長が大和に集結。大和、飛鳥に豪族たちの部族連合国家を立ち上げる。
物部は伽耶から少し前に渡来した鉄の商人であるが、葛城と手を組み出雲の拠点を取り返す。葛城が大和を、物部が出雲、吉備を押さえ九州を除く西日本をコントロールするようになる。同時期、高句麗勢は出雲から尾張、長野、関東にその拠点を移して(広げて)いく。
それぞれの拡大の戦略は古墳、神社を基盤としたが、特に葛城ネットワークの特徴は神社を各地につくり、時々の渡来人の拠り所として機能した。
この時代に東の高句麗系、西の葛城系とその後の日本を東西に2分する勢力の基礎が確立する。また、特筆すべきは400年ごろに秦氏が新羅から伽耶を経由して日本に10000人の技術者を連れて渡来している。万里の長城にも従事した彼らの土木技術が、500年以降に登場する大古墳時代に繋がる。

■葛城・高句麗時代(450年〜550年)100年間
朝鮮半島ではこの時代、高句麗が広開土王の元、最大勢力を誇り450年ごろには高句麗の高官が日本を新たな支配拠点とすべく渡来した。葛城は大陸の情勢を見て、高句麗と手を組む選択をする。同時に盟友であった物部は没落していく。
500年代は大古墳時代となり、河内、吉備に大型前方後円墳が誕生するが、古墳は広域の開墾、ため池施設の造成に伴って築造された可能性が高い。532年金官伽耶が消滅し渡来した伽耶人達を、秦氏率いる開墾部隊が組織し、秦氏はこの時代に国内で力を付けていく。秦氏も葛城同様の手法を取り、神社(八幡、稲荷)を各地に作ることで渡来人と土着縄文人を組織化していき、500年代に巨大ネットワークを構築する。八幡、稲荷神社は現在でも全国の神社の中で最大勢力を占めている。(一説には9割がたが秦勢力)

■蘇我(秦)時代 (550年〜645年)100年間
高句麗由来の蘇我氏が仏教と政治手法で台頭する。587年に神道の物部を排除し、実権を取ると蘇我氏の時代が始まる。その政治手法の能力の高さは聖徳太子として書記で書かれるが、太子は実在せず実際には蘇我馬子がその後の奈良時代に繋がる律令の基礎を作った。
蘇我氏が突然登場し、その手腕をふるった事に違和感が出るが、背後で秦氏が支援していたと見ると整合する。
朝鮮半島ではこの頃、百済が攻め込まれ600年代に入ると百済王族が友好の印として王子を日本に送り込む。百済王子豊章がその後の中臣鎌足の名前を得る。
 
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