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314958 【言語の進化】13.セム語、ハム語、印欧語における、前関詞、冠関詞の発達と、それによる関詞の消滅。
 
縄文男児 ( 70代 大阪 経営 ) 16/05/08 AM00 【印刷用へ
各語の語尾活用の優先度は、
1.語幹の語尾活用による品詞の明示
2.動詞の語尾活用による時制の明示
であるが、侵略時代の言語であるセム語や印欧語では、
3.人称による格変化と動詞の語尾変化
4.冠関詞による格変化と名詞の語尾変化
5.単数・複数による名詞の語尾変化
が付け加わる。

決定的だったのは、人称区別や冠関詞が重要になり、それに伴って人称による動詞の語尾変化が必要になったことである。そうなると、動容詞の語尾につく関詞は居所を失ってしまう。同様に、冠関詞による名詞の語尾変化は、更に関詞の居場所を奪ってゆく。
更に、分配の重要さから単数・複数の区別が重視され、単数か複数かによって、冠関詞から名詞・動容詞に至るまで、語尾を変化させていったので、関詞の居場所がほぼ無くなって終う。
そこで、セム語や印欧語は、人称代名詞や冠関詞を格変化させることで、関詞の役割を取り込んで言った。
セム語、ハム語や印欧語は、このように人称代名詞と冠関詞の格変化を発達させてゆき、その結果、語尾に付く関詞は居場所を失って消滅していった。

しかし、人称代名詞や冠関詞の格変化、あるいは単数・複数による語尾変化だけでは関詞が持っていた関係詞としての多様な役割を充足させることはできない。そこで、それを補うために沢山の前関詞を作り出していった(沢山と言っても80語ぐらい)。対象詞の前に前関詞を持って来たのは対象詞の前に動容詞を持って来たのと同じ感覚だろう。

更に、語順の優先順位も、例えば印欧語では、
(冠関詞)主句+優先動詞+動容詞+(前関詞)対象句+情感詞
となり、更には対象詞の後ろに関係代名詞を付けてより詳しい説明が続いてゆく。従って、元々文意の重心にあった情感詞は、後ろに追いやられてゆき、出る幕がなくなってゆく。
それに対して、て・に・を・はを使うアルタイ語では、それらの関詞だけではなく、動詞や名詞の語尾変化etc、5相の区別を示す手法が豊かなので、主体句・対象句・述句の語順規則も厳密ではなくなり、語順を入れ替えても、意味は通じる。
日本人が、それらの言語を習得する上で、最も理解し難いのが、優先動詞と前関詞と冠関詞であるが、それらは全て関詞(て、に、を、は)の代用品であると心得ておれば、取り組み易くなるだろう。
 
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