私権原理から共認原理への大転換
311258 私権の終焉で人々は本源回帰
 
岡田淳三郎 ( 70代 大阪 経営 ) 16/01/11 AM09 【印刷用へ
では、人々はどこに向かおうとしているのか。人類を再生する実現基盤はあるのか?ロシアの軍事力によって金貸しが駆逐されたとしても、それだけでは人類は再生されない。そして、社会は、人々が期待する(人々の潜在思念が向かう)方向にしか動かない。

私権時代3000年間(日本は1600年間)を通じて、共同体に根ざす人類の本源性は、私権の強制圧力によって至る所で抑圧されあるいは破壊されてきたが、その絶対的な強制圧力が衰弱してゆけば、それによって抑圧されてきた人類の本源性が再生されてゆくのは必然である。
人類の本源収束は、豊かさが実現された’70年に、ヒッピーの自然志向や仲間志向として顕現していたが、その後も人々の自然収束と仲間収束(正確には共認収束)は増大し続け、今世紀に入ると、その延長で節約志向や健康志向が急上昇してきた。また、企業に目を向けると、力の原理に立脚した指揮系統が機能不全に陥っていることは先に見た通りで、今や大半の企業が共認原理に立脚した合意形成に注力している。

従って、一言で言えば、人々は本源社会の実現に向かっていると言えよう。それは、類グループの使命でもある。(注:類グループは、早くも’72年、本源社会の実現を使命とする共同体企業として設立された。)
人々の本源回帰の潜在思念は深く根を下ろして強靭な意志に成長し、半ば顕在化しつつある。ところが、頭(観念機能)は近代観念でほぼ覆い尽くされている。従って、本源回帰の潜在思念は、近代観念によって出口を塞がれ、顕在化できないでいる。しかし、人類の意識は、本能が共認機能に先端収束し、共認機能観念機能に先端収束するという構造になっている。簡単に言えば、人類は観念動物であり、何事も言葉化されないと意識を収束させることができない。従って、近代観念を解体する新しい言葉が今ほど切実に求められている時はない。

【注:本能⇒共認⇒観念・・・哺乳類(原モグラ)までの生物は外圧に適応した本能によって生存してきたが、本能では適応できない状況に置かれたサルが共認機能を形成し、その共認機能をもってしても適応できない状況に置かれた人類は観念機能を形成した。従って、人類の意識=脳回路は、哺乳類(原モグラ)時代までに形成された本能(機能)の上に、サル時代に形成された共認機能が塗り重ねられ、その上に人類固有の観念機能が塗り重ねられて成り立っている。この本能⇒共認⇒観念という三層構造は、人類の意識や脳回路の分析をはじめとする様々な問題を解明するために不可欠の認識である。】

【注:共認機能・・・共認とは、共に認め合うこと。人類の集団や社会は、互いに課題を共認し、評価を共認し、役割や規範を共認することによって統合(=秩序化)されている。元々は不全から解脱する為に形成された機能で、相手の不全→期待と自分の不全→期待を重ね合わせ同一視することによって安心感や癒しなどの充足を得る機能。つまり、相手(=自分)の期待に応えることによって、正確には期待と応合のやり取りによって充足を得る機能である。なお、この共認充足は、サル・人類の最大の充足源・活力源となっている。】
 
  List
  この記事は 311226 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_311258
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
318970 「本当に必要なもの=本源価値」を実現する時代 吉原一生 16/08/28 PM01
311624 「すしざんまい」の社長は、ソマリアの海賊をどうやって立ち直らせたのか? 洞口海人 16/01/23 PM00
311502 世界一幸福で「テキトー」な国フィジーと、日本の若者の意外な共通点1 彗星 16/01/19 AM09
311297 すでに制覇力は、共認形成力(認識力)に移行した 岡田淳三郎 16/01/12 PM06

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp