宇宙・地球
308476 私の仕事は微生物がやっている仕事をいただいたもの
 
佐藤晴彦 ( 57 長野 会社員 ) 15/10/13 PM10 【印刷用へ
人一倍失敗を重ね、自分のことより人の役に立つことだけを考えている。
今年のノーベル医学生理学賞を受賞した大村教授のインタービュー記事リンクから引用します。

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■微生物の仕事をいただいた
2015年のノーベル医学生理学賞の受賞が決まった大村智(さとし)北里大特別栄誉教授(80)が5日夜、東京都港区の北里大学で会見した。「私の仕事は微生物がやっている仕事をいただいたもの。私自身がこんな賞をいただいていいのかな」と受賞の喜びを語った。主な一問一答は以下の通り。【デジタル報道センター】

◆(大村さん、以下略) きょうはありがとうございます。きょうは午後4時半に家に帰ろうとしたら秘書に止められ、「何かあったかな?」と思ったら、このような運びとなりました。秘書には予感があったのかもしれません。私の仕事は微生物がやっている仕事をいただいたもので、私自身がこんな賞をいただいていいのかなと思います。皆さんはいろいろと賞をくださいましたが、私自身は微生物の仕事だと思っています。これからも若い人たちが仕事を続けて、こういう仕事をしてくれるのではないかと思います。

 日本は微生物をうまく使いこなしてきた歴史があります。食料にしても農業生産にしても微生物のことをよく知って、人のため、世の中のためにやってきたという歴史がある。そのような環境に生まれたことは良かったと思います。このような賞(ノーベル賞)に恵まれたのは、そのような先輩の中で仕事ができたということもあると思います。もう一つは本学の創設者の北里柴三郎先生の「人のために仕事をしなければならない」という精神です。私も微生物が「何とか役に立たないか」と思ってやってきました。

 皆さんの前に立つなら、もっとちゃんとした格好で、もっといいネクタイで立てばよかった(笑い)。

−−(会見中に安倍晋三首相からお祝いの電話があり、終わった後)安倍首相の電話の内容は?

◆若い人たちにも、私のような研究をする後継者が生まれるようにお願いしますと伝えました。

−−どなたに喜びを伝えたいか?

◆研究者として一番大切な時に支えてくれた、亡くなった妻・文子に伝えたいです。何より喜んでくれると思います。

−−座右の銘は?

◆母は小学校の先生で、忙しくて(子供の)面倒を見られないことも多かったのですが、祖母から「人のためになることをしなさい」と言われました。分かれ道に立った時は、それを基準に考えてきました。

 −−「人と同じことをやっていてはダメだ」とのお考えとうかがったが。

 ◆私は人まねはしません。まねをするとそこで終わり。私は高校、大学とスキーばかりやっていました。
国体選手にもなりました。ある時、新潟の先輩から聞きました。北海道に何度も行って練習してきたけれど、勝てないと。そこで指導教授が「北海道に行くのはもうやめ」と言いだし、自分たちで練習するようになった。すると、国体で優勝した。そういう話を聞いて、自然科学も一緒だと考えました。人のまねをやっていては人を超えられない。まねをしたら超えられないというのは学生時代からずっと思っています。
 
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