これからの暮らしはどうなるの?
30773 RE:生きた言葉
 
渡辺卓郎 ( 29 東京 設計士 ) 02/05/13 PM10 【印刷用へ

>現代においては、言葉が抽象化されすぎている、
>そのため現実とのつながりが見えない、わかりにく
>いのだと思います。ただ、「適切に表現」することに
>は、教育ということも関係していると思います。人は
>生まれた時から言葉を持っていない、誰かに教えて
>もらうことが必要だからです。

もちろん、言葉は概念・観念の抽象されたものですが、わかりにくいのは過度の抽象化の故だけではないように思います。(厳密な抽象化が高度に行われていれば、「わかりやすく」なるはずです)

言葉が機能するには、ある認識内容が効果を持ちうる世界において、その言葉が抽象化する観念(価値軸と言い換えても良いかもしれません)が共認されている必要があると思います。

その前提なしに生まれてきた言葉は、もはや概念の抽象装置としての機能を持たない、つまり意味がわからないということになります。

これは何も難しい言葉(学者先生の観念の遊びの世界という、一般の人間の共認の埒外の世界を抽象化したもの)だけでなく、若い人たちが用いる、彼らだけに通じる、そして一般社会では共認されていない規範に基づく言葉も意味がわからない、という現象が端的に表していると思います。

逆に言えば、そうした他者には理解し得ない言葉を用いることで、特殊な共認社会に生きているメンバーの確認をしているとでも言えるのかもしれません。

>言葉によって、「様々な対象を観察したり,認識した
>りしたことを表現していく」には、それを教える者が生
>きた言葉を以って教えることが重要だと思います。
>深く対象を捉えた結果、言葉の内に無意識的にもそ
>の人の生や現実が含まれているような言葉がです。 

生きた言葉、とは、規範もばらばらな現代社会において、本源的な、事実を見据えた認識のことでしょう。

一切の固定観念を取り払って注意深く編み出された言葉は、表層的な価値観念の変化によらず、心に響くものだと思います。
 
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