’70年貧困の消滅と私権の衰弱
30615 市場の可能性と限界、認識闘争の活力基盤
 
山田真寛 ( 33 愛知 経理 ) 02/05/11 PM00 【印刷用へ
つまり、私権の強制圧力は、もっぱらマイナスの圧力(否応なく対応するしかない圧力)でしかなく、プラスの可能性が封鎖されている。この矛盾と限界こそ、武力統合の最も本質的な統合限界となる。
そしてその限界の中に、私権拡大の可能性を持った交換取引(それは明らかに武力闘争からの抜け道である)が生まれ、繁殖してゆく土壌があったのである。(30554)

市場は支配階級の富へ商人達が群がることで形成され、次第に豊かさを求める参加者を増やし、やがては、産業資本化、都市労働者にまで拡大してきたと思います。四方さんが言われるように、これが生涯身分固定の秩序と決定的に違う、市場の可能性だと思われます。プラスの可能性が多くの人々に開かれています。

しかし市場活力は決定的な限界も内包しているように思います。人類は長い間、絶えざる自然闘争、外敵闘争を前に課題を共認して生きており、そこでの評価が強力な活力源となっていたはずですが、市場活力は最終的には私的な解脱が目的となっており、本来の共有された闘争課題を欠いており、お金に基づく評価も真っ当なものとはいえません。また、超肥大社会ゆえ評価共認の場自体がまともに形成されないということもあいまって、市場の活力はもともと実に不十分なものだったのでしょう。だから一旦豊かさが実現されれば、現代の先進国のように、活力不足と統合限界を示すようになったのでしょう。

しかし現代、私権課題、私的な解脱課題にかわり、環境問題、精神破壊などの社会不全や人類的課題が皆の前に現れてきており、活力と評価充足を与える闘争課題が見えつつあります。またインターネットにより、社会空間においても、統合された広がりのある課題共認、評価共認の場の形成が可能ですから、その活力をさらに強いものにしていくように思います。
 
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