現代意識潮流を探る
305638 この小学校先生がすごい! 子どもたちのやる気を引き出す数々の仕掛けとは
 
野崎章 ( 41 九州 会社員 ) 15/07/06 PM02 【印刷用へ
 文中に出てくるが、旧来の授業は、先生の「2足す2は?わかる人ー?」から始まり、生徒は、挙手して、指名されて、椅子を引いて、起立して、椅子を入れて、「4です!」と回答する。

 単に「4」と答えるのに、このような長いプロセスをかけるのは確かにもったいないし、生徒の主体性、モチベーション、考える力を伸ばすには、他のやり方がありそうだ。

 今回紹介するのは、東京学芸大学附属世田谷小学校の沼田晶弘先生の授業風景。読んでるだけで、生徒達が楽しんで学んでいる様子が伝わってきます。

リンク より引用します

※※※※※以下、引用※※※※※

この小学校先生がすごい! 子どもたちのやる気を引き出す数々の仕掛けとは

小学校の授業に一風変わった教育手法を持ちこみ、子どもたちのモチベーションを上げまくっている先生がいる。東京学芸大学附属世田谷小学校の沼田晶弘先生の授業風景は、まるで司会者とひな壇芸人のようだ。

(中略)

学校授業といえば想像するのはまさに国会答弁でした。先生の説明を聞いて、さされたら何か答えるという。

それって面倒くさいですよね。例えばよくあるのが、子どもが「はい」と手を挙げたら椅子を引いて、起立して、椅子を入れて「4です」と。

ただ「4」って言うだけなのにその作業に時間を取られるのは無駄だし、子どもだって椅子を入れている間にアイデアが変わったりするんですよ。だからとりあえず座ったまま何か話してもらって、それに僕がツッコミを入れて授業をする。

(中略)

勉強が面白いかって言ったら、たぶんその面白さに気づくのって大人だけなんですよね。いろんな経験がないと勉強の面白さってわからないし、ましてや子供なんかやらされてる感満載です。それにも関わらず大人から「将来のために」とか言われたところで無理。

(中略)

例えば卑弥呼について学ぶときも、「みんな、仮説って知ってる?」と切り出して、「仮説」という言葉の意味を調べて、じゃあ今日は卑弥呼についての仮説ね、と。事実を元に仮説を立てろって言ったら、皆すごい調べて仮説を立てるんですよ。「卑弥呼美白説」とか出てきますからね。

その美白説だけを見るとふざけてるんですけど、ちゃんと根拠はある。卑弥呼は銅鏡をもらった。銅鏡は鏡だけど銅だから顔が茶色く見えた。それで自分の顔は日焼けしすぎていると思って、人前に出なくなった。そんな仮説です。

(中略)

この前、社会科で観光大使っていう取り組みをやってみたんです。それも「勝手に観光大使」っていうちょっと洒落た名前をつけて、「今日からみんな、観光大使に就任するからな」とか言ったら、子どもは「はぁ?」みたいな。

(中略)

もうその県についてすごく詳しくなって、最後に一人ひとりが観光大使としてプレゼンしたんですけど、やっぱり最後にまとめとしてノートにしないと書く力がつかない。そこで考えついたのが、「よしこれ、知事に送るぞ」と。それで本当に送ったんですよ、全知事に。

子どもは「またこの人変なこと言ってるな」みたいな感じでしたけど。でもノートにまとめて送ったら、知事からお手紙が来たり、お礼にクリアファイルとかを送ってもらったり、兵庫県からは「勝手になんて言わずに正式に特別観光大使に任命します」みたいな通知が来たり、島根県からは学校にゆるキャラ「しまねっこ」が来ましたね。

(中略)

ゴールは意識させますけど、そこに辿り着く手段に関しては僕は求めていません。「好きにやっていい」って言ってますので、皆で考える場合もありますし、個人的に考えてくる場合もあります。

でもクラスには目標があって。それは何かというと、とにかく賞金を取ること(笑)。賞金を取って、ホテルでご飯を食べて、リムジンに乗って帰るっていう目標が全員で共有できています。でもその賞金を取るためには、作文コンテストだったり彼らの実力が要求されるわけです。

そこに向けて皆が自分の得意なことをやっているので、例えば「8月8日に豆つかみ大会があるから出ませんか?」みたいなプロジェクトが勝手に立ち上がります。

(中略)

あと、褒めるときもちゃんと褒めないといけないですね。せっかくテストで満点を取っても、お母さんが忙しい時に見せたら、ただの紙切れなので。その絶妙なタイミングを探す必要があります。

だからそれはいまでも演出してあげるようにしています。漢字で満点取った子がいたら、そいつにさよならしてから家に帰るまで20分くらいあるので、その隙にその子のお母さんに電話をして、「やりましたよ、ついに」と。「頑張ったねって褒めてあげて、今日は赤飯炊いてください」みたいなことを言う。ここは女優になりましょうと(笑) 知らない体で聞いて、爆発的に喜んであげてくださいと。

そうすると子どもが帰ってきてニヤニヤしてるけど、お母さんはもう知ってるからちゃんと聞いてあげるわけですよ。そこで何かあったの?って聞いて、喜んでウワーってなって、次の日うなぎを食いに行ったりね。だから、いいことがあったら電話します。ここぞの時はやっぱり皆で褒めたいですね。

見てくれてるって感じることは大人も子どもも大事。そのためには、やっぱり演出というか、どこかで一気に盛り上げたいタイミングを見極めて、目一杯やってあげたいなと。

※※※※※引用、以上※※※※※
 
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