共同体社会の実現
30554 超国家・超市場論8 国家(力の序列共認)と その統合限界
 
四方勢至 ( 老年 京都 編集 ) 02/05/10 PM07 【印刷用へ
武力支配の国家では、性闘争→私権闘争を止揚した力の序列共認⇒身分制度の共認が、生産と消費の、その分担と分配の仕組み・在り様を決定している。即ち、武力を奪われた被支配階級がもっぱら働かされ、力を占有する支配階級がその生産物(富)を一方的に収奪し、消費するという仕組みである。
(その結果、支配階級は必然的に解脱充足に溺れて堕落してゆき、周辺のまだ堕落していない勢力によって滅ぼされることになる。これも又、武力統合が孕む統合限界の一つであるが、力による制圧以外に統合の方法がない以上、力によって統合するしかなく、諸国家は数千年に亙って戦争→支配→滅亡を繰り返してきた。)

たしかに、生物は絶対的な生存圧力に対しても、それを活力源として生きてはゆく。しかし、武力社会では私権闘争の圧力を活力の源泉としながら、生涯固定の身分制度によって、私権の拡大の可能性は閉ざされている。つまり、私権の強制圧力は、もっぱらマイナスの圧力(否応なく対応するしかない圧力)でしかなく、プラスの可能性が封鎖されている。この矛盾と限界こそ、武力統合の最も本質的な統合限界となる。

そしてその限界の中に、私権拡大の可能性を持った交換取引(それは明らかに武力闘争からの抜け道である)が生まれ、繁殖してゆく土壌があったのである。
 
  List
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_30554
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
人々の意識⇔国家(制度)(4) 〜 私権文明を問い直す(東洋と西洋) 〜 「日本を守るのに右も左もない」 10/09/16 AM00
シリーズ:「国家と市場」第2回 【国家(力の序列共認)と その統合限界】 「縄文と古代文明を探求しよう!」 10/06/18 PM01
家庭ってなに?〜国家(力の序列共認)と その統合限界〜 「感謝の心を育むには」 10/02/05 AM10
シリーズ 環境問題の核心=「国家と市場」 を超える可能性を考える? 「地球と気象・地震を考える」 09/12/07 PM11
『近代国家成立の歴史』13 私権社会を全的に否定できなかったルソー 「日本を守るのに右も左もない」 09/01/31 PM05
『近代国家成立の歴史』14 そして、市場拡大を第一とする国家理論が出来上がった 「日本を守るのに右も左もない」 09/01/31 PM05
『近代国家成立の歴史』12 個人の「所有権」を最大限認めたロック 「日本を守るのに右も左もない」 09/01/30 PM06
『近代国家成立の歴史』11 国家と個人を直接結びつけたホッブス 「日本を守るのに右も左もない」 09/01/30 PM06
近代国家の理論的根拠=社会契約説とは、何だったのか? 「日本を守るのに右も左もない」 08/12/21 AM05
193586 超国家・超市場論7、8のまとめ (´・∀・`) 08/11/30 AM01
193203 市場繁殖の土壌と、その限界 川井孝浩 08/11/25 PM06
193168 【図解】超国家・超市場論7〜8 幹図解 多田奨 08/11/25 AM01
193099 国家の統合限界と認識闘争の意義 松岡たかし 08/11/24 AM04
193025 市場への可能性収束は、その背後に力による序列統合の限界があったから 国道12号 08/11/23 AM08
193018 今こそ心指す場所へ (´・∀・`) 08/11/23 AM02
193010 【図解】超国家・超市場論8 国家(力の序列共認)と その統合限界 佐藤賢志 08/11/23 AM00
192999 どんな強制圧力を加えても、可能性を完全に塞ぐことは出来ない 中山寛太 08/11/22 PM11
124229 共認構造がおかしい? かにかに 06/06/29 PM04
124222 私権闘争は活力源として失格 石野潤 06/06/29 PM03
123925 「私権国家」から転換する「超国家」の共認の中身は何なのだろう 吉国幹雄 06/06/27 AM01
123871 現在もプラスの可能性が閉ざされている 川田宏子 06/06/26 PM07
123859 進化論的にも不適応? かにかに 06/06/26 PM05
118621 限界はいつきたの? 匿名希望 06/06/05 PM08
国って何??? 「なんで屋@奈良」 06/01/30 PM10
国って何??? 「なんで屋@奈良」 06/01/30 PM10
11/01 娘勉強会 戦争がなくならないの何で? 「新しい露店主のカタチ〜充足発信〜」 05/11/04 PM05
98770 共認原理の時代に、戦争を仕掛ける国 田中素 05/10/08 PM10
93676 戦争圧力の三層構造 雪竹恭一 05/06/30 PM11
90634 新しい社会の誕生へ 琵琶湖 05/05/13 PM02
30719 サルの序列闘争/人類の身分制度 山澤貴志 02/05/12 PM06
30718 国家圧力からの“抜け道”として生れたことが“金にいかがわしさ”を烙印している 平野令 02/05/12 PM06
30708 武力統合⇒身分制度の限界 【江戸時代編】 大森義也 02/05/12 AM02
30707 解脱欠乏と交換で市場は生まれ、貨幣の統一で市場は拡大した 冨田彰男 02/05/12 AM02
30677 私権闘争が武力闘争を凌いだように、認識闘争は、私権闘争を凌ぐはず。 近藤文人 02/05/12 AM00
30651 私権が押さえられた武力支配 井上光利 02/05/11 PM10
30646 交換取引の繁殖の土壌=身分序列の転覆可能性が市場の引力 上平貴昭 02/05/11 PM10
30642 武力闘争からの抜け道としての取引関係 庄恵三 02/05/11 PM10
30632 限界を自覚することで新たな可能性に収束する 石橋直樹 02/05/11 PM09
30615 市場の可能性と限界、認識闘争の活力基盤 山田真寛 02/05/11 PM00
30599 マイナスの圧力からプラスの圧力へ 橋口健一 02/05/11 AM01
30573 何時か来た道 佐藤隆雄 02/05/10 PM11
30569 「共認」と「期待・応望」=置かれた環境を貫く闘争圧力 福田慎一郎 02/05/10 PM11
30565 闘争からの抜け道と性市場の開放の関係 正国稔 02/05/10 PM10
30561 武力支配と国家は? 八代至誠 02/05/10 PM10

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
超国家・超市場論1 新しいまつり場は、国家と市場を超えられるか?
超国家・超市場論2 闘争(能力)適応 と 共生(取引)適応
超国家・超市場論3 置かれた環境を貫く 闘争圧力を把握せよ
超国家・超市場論4 同類闘争の圧力と共認統合の限界
超国家・超市場論5 私権闘争・掠奪闘争をどう止揚・統合するのか?
超国家・超市場論6 生存圧力に基づく同類闘争から、同類圧力に基づく同類闘争=認識競争へ
超国家・超市場論7 私権闘争を統合した 力の序列共認
超国家・超市場論8 国家(力の序列共認)と その統合限界
超国家・超市場論9 私権闘争の抜け道が、交換取引の場=市場である
超国家・超市場論10 何をするにもお金がかかる社会
超国家・超市場論11 市場は社会を統合する機能を持たない
超国家・超市場論12 市場の拡大限界は、国家の統合限界でもある
超国家・超市場論13 人類の新たな活力源=圧力源
超国家・超市場論14 外向収束⇒認識収束に応える『認識形成の場』
超国家・超市場論15 『認識形成の場』こそ、新しい社会統合機構の中核である
超国家・超市場論16 ゼロから、自分たちの『場』を作る活動
超国家・超市場論17 新しい社会統合機構が、国家機関を吸収・解体する
超国家・超市場論18 認識形成の『場』を構築することこそ、真の社会活動である
超国家・超市場論19 もう、傍観者=インテリ統合階級は、要らない
超国家・超市場論20 認識形成は遊びではない、生産活動である。
超国家・超市場論21 『認識形成の場』が、なぜ有料化されるべきなのか?
超国家・超市場論22 お金は、現実の必要度を測るモノサシ
超国家・超市場論23 『必要か、必要でないか』という真っ当な判断の土俵が出来てゆく
超国家・超市場論24 必要か否かの『判断の土俵』が、国家と市場を呑み込み、解体し、再統合してゆく
超国家・超市場論28 新しい可能性が顕在化するとは、どういうことか?
超国家・超市場論29 新しい『場』は、古い評価指標の洗礼を受けて、はじめて顕在化する
超国家・超市場論30 実現の論理
判断の土俵と解体・再統合 大学の例
判断の土俵とは、人々の潜在思念が作り出した共認圧力の場
『必要か否か』が環境問題に対する基底的な答えになる
社会統合組織の史的総括 国家と教団
社会統合組織の史的総括 市場と演場
大衆の期待の変化に応じて統合力も変わってゆく
マイナス原因構造とプラス実現構造という両輪
支配階級の私有権は絶対不可侵だが、庶民の私有権は剥奪され得る

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp