オックスフォード大学など、世界の権威が発表したレポートに
「人類滅亡12のシナリオ」というのがあり、悲観的な未来予測を提示している。いずれも、現在の社会情勢からみて「起こりうるリスク」と思わせるに十分な事象である。
このレポートを発表したのは「世界の権威」だが、その真意は図りかねる。
未来予測としてマジメに取り組んだものなのか?
潜在意識の中に埋め込んで不安を拡散して人々を惑わすのか?
明確な意図として「起こしますよ」という脅しなのか?
いずれにせよ、市場社会の行き詰まりに直面した支配階級の「次の一手の布石」には違いないだろう。
日刊ゲンダイ 2015年5月31日記事
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『市場で話題のリポート「人類滅亡12のシナリオ」 衝撃の中身』
ショッキングなリポートが市場で話題になっている。
「株価や為替に直接影響を与える内容ではありませんが、タイトルが衝撃でした。しかも誰もが知っているシンクタンクから出された。与太話と笑い飛ばすわけにもいかず、真剣に読みました」(市場関係者)
ニッセイ基礎研究所・安井義浩主任研究員の「人類滅亡、12のシナリオ――オックスフォード大学等の公表したレポートより」がそれで、本文には「われわれが、時々酒場で酔っぱらってする話とは少し、いや大きく違うのである」とある。
「人類滅亡12のシナリオ」
1.極端な気候変化(飢餓、社会崩壊による移民増加)
2.核戦争(突発的なものを含む可能性)
3.世界規模のバンデミック(人の往来の激しさ、速さ)
4.生態系の崩壊(生物種の絶滅)
5.国際的なシステムの崩壊(経済危機や貧富の拡大)
6.巨大隕石の衝突(寒冷化や生態系の破壊)
7.大規模な火山噴火(日光遮断、寒冷化)
8.合成生物学(人工的な病原体の生成)
9.ナノテクノロジー(ナノテクによる小型核兵器を開発)
10.人工知能(制御不能になるロボットの出現)
11.その他の全く未知の可能性
12.政治の失敗による国際的影響
どういうことか、安井義浩氏に聞いた。
「英国オックスフォード大学や、スウェーデンのグローバルチャレンジ財団などそうそうたるメンバーが携わった200ページを超すリポートです。人類の抱えるリスクについて真剣に検討されていて、驚くべき内容がいくつもありました」
気候変化や核戦争、パンデミック、巨大隕石の衝突……SF世界のような出来事がリスク要因として並んでいる(別表参照)。実際、西アフリカで猛威を振るい、死者1万人を超えたエボラ出血熱に、世界各国はパンデミックの恐怖を実感したばかりだ。
「人工知能に関するリスクは意外でした。制御不能のロボットが出現する危険性です。映画『ターミネーター』のような世界でしょう」(安井義浩氏)
「その他の全く未知の可能性」の内容は一段と衝撃的だ。「人類を不妊にする超汚染物質の開発」「人工ブラックホールが開発され、地球をのみ込む」「動物実験により人類を超える知能を持つ生物が出現」「誰かが地球外生命(ET)にコンタクトし、危険な異星人(エイリアン)の注意を呼び寄せる」などが挙げられている。
こうなると、映画「E.T.」や「猿の惑星」「エイリアン」が現実になるのか? と鼻で笑いそうになるが、世界の権威が「起こり得るリスク」としてマジメに取り組んだリポートに書かれているのだ。
日本は、巨大地震や火山噴火など自然災害が続いている。人類滅亡のリスクは至るところに転がっているのかもしれない。
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