国家の支配構造と私権原理
30445 私権の共認
 
高田敦 ( 30代 大阪 塾講師 ) 02/05/09 PM01 【印刷用へ
>それよりも、一般に生物がDNAレベルで適応様式を生み出しているのに対して、人類はDNAではなく共認内容や観念内容を組み換えて適応しているという点の方が、はるかに大きな違いであり、人類がなぜ共生(取引)適応態たる市場に(ほぼ全面的に)収束していったのかは、(生物レベルではなく)市場の成り立ちを考察してみないことには、明らかになりません。<(30274 四方勢至さん)

「その時代の支配的な思想はすべて支配階級の思想である」と言ったのは、マルクスでした。けれどもまた同時に、その時代の支配的な思想(共認内容や観念内容)は、実のところ常に自分自身の思想でもあります。

人は生きてゆくために所与の周囲と共同関係に入らなければなりません。そして人が共同して生きようとするかぎり、その時代時代の支配的な思想は、ウィルスのようにその人間の鼻から口から、次々に体内へと吸い込まれて内臓器官に付着していきます。最初はそのウィルスに対して若干の抗原抗体反応を起こすことがあっても、どこかで折合をつけられる部分はないものかと自分の方から可能性を探し求めるようになってしまいます。

本質的にはどのように悪質な思想性であっても、それが耳や鼻や口から絶えず内側に入って来るものであるかぎり、完全に遮断、拒絶することはできず、逆に無意識的にもそれを摂取し、それと共存しながら自分自身を活かす道を探し出そうとするのではないでしょうか。

力の序列原理に則った武力支配国家の下でさえ、人々は私婚の共認→私権の共認を形成し、どん底状態に封じ込められてしまった時代に活路を見出そうとした背景があるように思えます。
 
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