私権社会の婚姻制
301242 積み木の効用@〜「倒れる」を学ぶことが、後の「創造」をはぐくむ〜
 
樫村志穂美 ( 32 茨城 OL ) 15/02/16 AM10 【印刷用へ
今、2才半の男の子を育てているのですが、

『積み木ってすごい』 (300884)にすごく納得です!!
「おやつ」のおもちゃは、一瞬食いつきはいいのですが、すぐ飽きて、また次の「おやつ」を求めに行くんです。「おやつ」では、瞬間的な欲求は充たされても、本質の部分での欲求は充たされていないんだろうなと感じます。
「主食」となるおもちゃ=積み木の効用について調べてみると、様々なことが見えてきました。
積み木って、本当に奥が深いです!

保育士おとーちゃんの子育て日記リンクからの引用です。

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ときどき、「せっかく高いお金を出して外国製の木のおもちゃ買ったのに、うちの子ちっとも遊びません」という話を聞きます。

まあ、色々な理由はあると思うけれど昨今最も多いのは、すでにより強い刺激のおもちゃに慣れてしまっているということです。
光ったり音が出たり、電池の力で動きがでたり、こどもからするとボタンを押したりなにかスイッチになっている動作をするだけで、大きなリアクションが返ってくるおもちゃにすっかり慣れてしまっているので、物に能動的に働きかけてそのプロセスを楽しんだり、イメージを構築しながら遊ぶという能力が育たないまま年齢だけ重ねてきてしまっています。

例えば、本来なら積み木やブロックなどで大人が驚くようなものを作りだせる5歳のこども達にレゴブロックを渡すと、ヒーローもののテレビ・おもちゃの洗礼を受けてしまっているこどもは剣と銃しか作りません。そしてそれを持って暴れまわることが遊びの目的となってしまうのです。

多くの子が物を作る過程が楽しめなくなってしまっています。
テレビゲームに慣れ親しんでしまっている子は、積み木とテレビゲームが並んでいたら、積み木を手にとってみるかもしれないけど、積み木自体はなんの刺激も発してくれないのですぐに飽き、投げたり壊したりするだけでテレビゲームにいってしまうことでしょう。

大きな刺激に慣れすぎているこどもたちは、刺激を発してくれない「積み木を積む」という工程を続けることができません。
だから他の子が作ったものを、壊すことを遊びにしてしまいます。

こういう子が学齢期になったときに、果たして勉強とかにじっくり取り組めるでしょうか。
多くの子は頭を使うだけで刺激を発してくれない、勉強など苦痛でしかなくなってしまうでしょう。
別に僕は勉強のできる子にしようとおもって、遊ばせたり子育てしているわけではないけど、こどもの可能性を摘み取るとわかっていることに、こどもを慣れさせようとは思えません。

だからこそ積み木などシンプルな遊びがこどもには大切なのです。

(中略)

積み木の探索が十分にできたなら、大人が積んでみせてあげましょう。
初めて積んだものを見た子はまだ、積み木を倒すということをしりません。
つかもうと手を伸ばした拍子に倒れてしまったり、大人が倒して見せることで、積み木の倒れる面白さをしります。
この倒れることが積み木の発する刺激なんだね。
音や光のでるおもちゃに較べたらなんと小さな刺激でしょう。
でも、積んでいく過程があってこそ、この刺激が生まれることをこどもは理解できます。

なのでこの「過程」をわくわくしながら楽しめるようになっていけるんです。

(これがボタンを押すと光と音の出るおもちゃであれば、ボタンを押すというアクションに光り音の出るというリアクションがあるだけで、「過程」はありません。
こどもが能動的に関わるところが押すこと以外何もないのです。
慣れてしまえばすぐに飽きます。
そして次に求めるのは残念なことに、「過程」のあるおもちゃではなく「より強い刺激」を発するおもちゃになってしまうのです。)

(中略)

積み木の最大の特徴が実は「倒せる」ことといえるでしょう。

様々な、構成遊びがありますが倒すことを目的として遊べるように作られているのは、ほぼ積み木だけです。

積み木を遊ばせる大人をみていると、しばしば積むこと、形を作ることをこどもにさせようさせようとしている人がいますが、3歳くらいまでは積み木は倒すものと考えておいていいとおもいます。

2歳からこどもにうまく積み木で形を作り構成できるように、英才教育をしたとします。
2歳のときは大人の作ったのを真似て、とても上手にできるようになります。
が、しかし・・・・・

3歳をすぎると、この子はちっとも遊べなくなります。
それどころか、荒れた遊びばかりしたり、積み木を投げてしまったり、机から落としてその刺激を楽しんだりというようになってしまいます。

なぜでしょう、理由はわかりません。
でも、多くの子がハンで押したようにこうなります。
そして、3歳になってからこれを修正していくのはなかなかに大変です。

逆に、3歳までしっかり積み木を作っては倒し、作っては倒しという遊びをしていくと、しかるべき発達段階(だいたい3〜4歳から)に到達したときに、こんどは色々なものを想像し、形を作って遊べるようになっていきます。

なぜなのかはわかりませんが、不思議とこうなのです。

もちろん、3歳前でも形をつくるのが上手な子もいてそれはそれでいいのですよ。
こどもが自発的にやっているのだから、3歳をすぎても問題なく作って遊べる子、それどころかとても構成遊びの上手な子になります。きっとそういうのはその子の持って生まれた個性・特徴なんでしょうね。

おそらくは発達の順序なのでしょうね。
壊したい時期に十分満足するまで倒して遊べれば、その気持ちが満たされて、今度作れる時期になったときに、作る力がだせるのでしょう。

もちろん、大きくなってからだって自分の背丈よりも大きく積めた積み木のタワーなんかを倒すのはこどもにとってものすごく楽しい遊びです。

5歳くらいになると積み木の得意な子達が集まると、天井に届くくらいのタワーが組めるようになるんですよ。
でも、目的はあくまで「倒すこと」ではなく「作り上げること」にシフトしています。

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「倒す」という過程を踏むことで、物が作り上げられている構造・バランスなどの摂理を学んでいる。だから、その後、それを土台に、「作る」という創造する力に繋がっていくのではないでしょうか。
 
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