企業を共同体化するには?
300227 できるリーダーになりたかったら【2】毎朝、声に出して読みたい金言≪論語の言葉≫
 
岡本誠 ( 61 兵庫 経営管理 ) 15/01/14 PM08 【印刷用へ
300224のつづき。
小宮一慶・経営コンサルタントのPRESIDENT Online記事より。リンク

〜〜〜〜〜〜〜(以下、引用)〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3.権力を鼻にかけて驕りケチになっていないか

  子曰く、如し周公の才の美有りとも、驕(きょう)且つ吝(りん)
  ならしめば、其の余は観るに足らざるのみ。

この論語の言葉の意味は、「たとえ才能があっても、驕った態度を見せ、かつ吝嗇(りんしょく:ケチ)ならば、そのほかのことは見るまでもない」ということです。

現代でも、せっかくバリバリのやり手なのに権力・才能などを鼻にかけ、人を見下す態度をする人がいます。しかも、ケチときた日には、部下はついていくはずがありません。「驕かつ吝」の人の共通点は、【1】(リンク)で触れた本来あるべき「先義後利」ではなく、「先利後義」である点で、自己中心的です。

ちょっと業績が上向いたからといって、高級車に乗り換えたり、ブランドの服や高価な時計を身につけたり……。このタイプは、自分のためにはお金を使う一方、他人のためには何もしません。部下の手柄も自分の手柄にしてしまうことが少なくありません。人生の勉強をしていないからです。

では、「驕かつ吝」にならぬためにはどうしたらいいのか。それこそ[2.自分の利益だけでなく皆のためにやっているか]の欄で触れた「三省」が効果的ですが、例えば、同期入社の中で一番先に出世しても態度を変えないよう自戒することが大事です。地位が高くなることで人格や態度が変わり、馬脚を現してしまったことで、ビジネスマンとしてだけでなく、人間として尊敬されなくなる人は多いのです。

松下電器創業者・松下幸之助さんは大阪人らしい倹約家ではありましたが、ケチではなかった。だから、私財で松下政経塾を立ち上げ、政財界に多くの人材がその後輩出されたのです。

4.やるべきことを後回しにしていないか

口は達者だけれど、行動が伴わない人は、どうやら大昔の中国でも嫌われていたようです。

  君子は言に訥(とつ)にして、行に敏ならんことを欲す。

言葉はとつとつとしていたほうがいいけれど、行動・実行はキビキビと早いほうがいい、という内容の論語です。

口でぶちぶち言ってばかりいないで、まずやってみることの大切さを語っているわけですが、まったくその通り。

多くの経営者を見てきた私としては、この意見に大いに納得できます。

この論語のキーワードは「敏」ですが、この漢字には「頭をフル回転させる」という意味合いも込められています。経営コンサルティングをしてきたなかで感じるのは、とりわけ優れた経営者や管理職は、「明日延ばし」にすることはないということ。彼らは情報を入手したら、すかさずディシジョン・メイク(決定)したり、今すぐ行動に移したりする傾向が人一倍顕著です。

こうした成功者に多い「訥言敏行」な人は、性格的にせっかちと言えるかもしれません。逆に言えば、のんびり屋で成功している人を私はあまり見たことがありません。

せっかちすぎると周囲の人はそれに振り回されて迷惑ですが、成功者はそのあたりもわきまえています。内心では早く早くとせっかちになっていても、周囲の人にはゆったり行動しているように見せることもあります。

せっかちの利点は、経験値の高さです。即行動の人は、成功も失敗も、良いことも悪いことも、経験する回数が多くなります。また、失敗しても、それを踏まえて人より先に改善策を打ち出すこともできます。

逆に、のんびり屋の仕事の共通点は、スタートが遅いこと。朝出勤しても、コーヒーを飲んで、新聞を読んで、やっとパソコン立ち上げたと思ったら無駄にネットサーフィンして……。時間を無駄にしているのは明らかです。

仕事は、やはり「先憂後楽」「訥言敏行」が基本です。

5.ずる賢く策を弄してごまかしていないか

  子游・武城の宰となる。
  子曰く、なんじ人を得たるか。
  曰く、澹台滅明という者あり。
  行くに径に由よらず。
  公事に非ざれば未だかつて偃(えん)の室に至らざるなり。

最後は上の論語。長いので要約しましょう。ある国の長官になった弟子に先生が「いい部下を見つけることができたかね」と尋ねると、弟子は、ある人物の名をあげて言った。

「公正な人物で、妙に近道をしてごまかすことがありません。公事でなければ(長官である)私の部屋(や家)を密かに訪ねることはありません」。

ポイントは「径(こみち)」。近道や裏道を探したり抜け駆けしたりといった姑息な手段で仕事をすることはよくないという教訓を述べています。私が100回以上読んでいる松下幸之助さんの『道をひらく』にも似た表現があり、うまくいかないときも策を弄してはいけないと書いてある。「大道」を歩もうということです。

径ではなく大道。私流の解釈では、これはやはり原理原則をきちんと勉強して、それに則った生き方していくということなのだと思います。

それは、繰り返しになりますが、「利」ではなく「義」を優先した働き方。ただし「義」は自己を犠牲にせよということではありません。会社も社会も、そして自分も家族も同時に串刺しできるようなうまい案をひねり出し、正々堂々と実践することこそ「大道」と言えるのです。

※言葉の出典は『論語の活学』(安岡正篤著)
〜〜〜〜〜〜〜(引用おわり)〜〜〜〜〜〜〜〜
 
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