日本を守るのに、右も左もない
299223 機関紙を手配りしながら地域を繋いでいく〜鳥取県「手配りさん」
 
藤澤仁 ( 30代 会社員 ) 14/12/15 PM01 【印刷用へ
機関紙を手配り(届ける方の呼称は:手配りさん)しながら、地域の方に声をかけたり、家の異変を感じ取ったりして地域を守っていこうという活動が、行政と医療福祉生協で立ち上げられ、支持を集めているようです。

高齢化が進む鳥取県でスタートし、今は配布する方たちも増えてきており、約1万3,000世帯の配布を行っているとのこと。ある地域の事例では最初はひとり40〜50部配布していたものの、協力者が増えてきたことによって、今では一人10部ぐらいに減り、その分地域の人と話をする時間が取れてきて楽しんでいる様子が伺える。

手配りで地域の方との交流を重視しながら、繋がりを再生していく、草の根の共認形成の事例として注目される。

以下、医療福祉生協連HPより引用
リンク

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こんにちはー。生協のしんぶんでーす」
「はーい、毎月すいませんね。そういえば、先月号に○○さんが紹介されていたね。私も今度クイズに応募してみるわ」
全国の機関紙手配りで見かける風景です。


自治体と「地域見守り活動(中山間集落見守り活動)」協定(以下、協定)を締結し、見守り活動として機関紙を手配りしている医療福祉生協があります。鳥取医療生協です。鳥取県の高齢化は全国より10年早く進んでいるといわれています。2010年の65歳以上の人口割合は26・4%(75歳以上は14・6%)、2020年には32・7%(同17・3%)、2030年には35・5%(同22・4%)になると推計されています(「日本の地域別将来推計人口 平成25年3月推計」国立社会保障・人口問題研究所)。

このような中、鳥取県内で事業を行う事業者と行政機関が連携し、安心して生活できる地域づくりを推進することを目的に、08年から協定がスタートしました。13年4月現在、53事業者が自治体と協定を締結しています。

■手配りに「ちょっとした気配り」をプラス

2010年、協定締結に向けて理事会での議論が始まりました。翌年の総代会で締結の方向を確認、1年間かけて各支部で丁寧に議論を積み重ねました。

「難しいことではありません。いつも行っている機関紙手配り活動に『ちょっとした気配り』を加えるだけです。定款地域の人口34万人のうち3万4000人が組合員で、12万8000世帯のうち1万3000世帯に機関紙が届けられています。つまり10人に1人が組合員で、10%の世帯に機関紙が配付されています。機関紙手配りを通じての見守り活動は、立派な地域貢献になります」。理事や組織活動担当職員がこう説明しながら支部をまわり、12年11月に52番目の事業者(医療・介護事業者としては初)として鳥取市・倉吉市など鳥取県東部・中部の2市8町と協定を締結しました。

■認知症の高齢者保護や火災発見の事例も

実際の流れは図(22頁)のとおりです。手配りさんは機関紙配付中に郵便物・新聞紙がたまっているなど、いつもと違う状況を感じたら、緊急時は警察・消防へ、それ以外は鳥取医療生協組織部へ連絡します。手配りさんが異変を発見した事例はまだありませんが、他事業者では午前3時頃に徘徊している認知症の高齢者を保護したり、火災を発見したなどの事例が報告されています。

■行政からの期待を感じる

〜中略〜

鹿野温泉病院近くの酒津地域は162軒のうち101軒が組合員です。長年手配りをしている中村サナエさんは言います。「以前は4人で配っていました。昨年『手配りさんを増やそう』と声をかけて新しく2人増えました。私の担当部数も36部から14部に減りました。半分以下になったのでお話をしながら配る時間が増えましたよ」。

「ひとりで40部、50部配付していた時期もありました。みんなで分け合って一人10部くらいになるように協力者を増やしてきました。いつも自分たちがやっていることが、地域の役に立つのは嬉しいことです。協定を通じて、改めて機関紙手配りの社会的な意味をみんなで確認することができました」。こう語るのは理事の常村順一さんです。
 
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