世界各国の状況
298338 インド人の海外移民の広がり
 
匿名希望 14/11/24 PM05 【印刷用へ
現在、インド人が10万人以上暮らす国だけでも24カ国あり、海外のインド人からの本国送金はGDPの3%にもなり、一種の輸出のような形で貿易赤字を補い続けている。

インド人がここまで大規模に世界に広がる契機は、大きく4つある。

大規模な移民の端緒は、英国植民地時代にあり、1833年の奴隷制廃止に伴う、英国の年季契約労働制や請負人徴募制により、植民地にプランテーション労働者が送り込まれたことにある。

低カースト出身者中心に、毎年2万人程度が1900年代初頭までに送り込まれ、やがて労働者に続いて商人などの移民が進み、1920年代には南インド出身者を中心に年平均15万人もが移民した。

その後、第二次世界大戦後の経済復興に伴う労働力不足の補填のため、1950〜1970年代初頭には多くのインド人がイギリスに移住し、ピーク時には毎年1.5万人が流入。1960年代に移民政策が整ったアメリカにも70年代には1.6万人のインド系移民が流入していった。かつての植民地体制の崩壊によって、独立した植民地から追い出されるなどの再移住の必要性もその流れを後押しした。

3つ目の契機が、オイルショック以降の中東産油国の開発ブームに伴う労働需要の増大で、短期出稼ぎ労働を主流にした南インド出身者の送金は、南インドの各州の経済発展に大きな影響をもたらした。

最後に、1990年代以降のIT技術者等のアメリカを始めとする先進国への移住があり、1991年の開放政策以降のグローバル化が背景にある。2008年ごろには、アメリカでは、外国人留学生の15%をインド人が占めるほどになっている。

在外インド人からの本国への送金額の6割は北米や欧州からの送金で、残り4割が湾岸諸国やマレーシアから流入しているが、在外インド人からの送金は近年一貫して伸び続けいる。

目に見えない輸出としての経済的な影響が大きい事はもちろん、近年は各国での在外インド人による政治活動も活発化しており、インド本国と在外インド人の居住国との間の外交面にも大きな影響力を発揮している。
 
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