歴史データ
298080 惣村が現在の村落の原型
 
高梨俊寛 ( 52 島根 プランナー ) 14/11/19 AM03 【印刷用へ
現在に見られる村落は鎌倉末期に発生した惣村が原型となっています。
それまでの血縁関係による集団から、大宝律令により、村落は一旦消滅し、この惣村により再統合されることになります。

以下 黒田裕樹の歴史講座リンクより

鎌倉時代末期から室町時代にかけて、畿内(きない)やその周辺地域では、荘園領主や守護、あるいは盗賊(とうぞく)に対する自衛のために地域的な村落(そんらく)が自然発生し、やがてそれらは農民たちによる自治的あるいは自立的な組織となりました。このような村を惣(そう)あるいは惣村(そうそん)といいます。

惣村では、結合の中心となった宮座(みやざ)と呼ばれる神社の氏子(うじこ)組織による村の神社の祭礼や、農業における共同作業、あるいは戦乱に対する自衛などを通して、村民たちの結合への意識を高めていきました。このような惣村を構成する村民を惣百姓(そうびゃくしょう)といいます。

惣村は村民の代表者で構成される寄合(よりあい)の協議に基づいて、乙名(長=おとな)、沙汰人(さたにん)、年寄(としより)などと呼ばれた村の指導者によって運営されました。また、村民は村の規則である惣掟(そうおきて、別名を村法=そんぽう)を定めたり、村内の秩序を維持するために村民自身が警察権を行使したりすることもありました。ちなみに後者のことを地下検断(じげけんだん、別名を自検断=じけんだん)といいます。

やがて惣村では、薪炭(しんたん、たきぎやすみなどの燃料のこと)や肥料用の草木(そうもく)を育てるためなど、農業生産に必要な山や野原などの共同利用地である入会地(いりあいち)を確保したり、灌漑用水(かんがいようすい)を管理したりするようになりました。

また、それまでは守護や地頭が請負(うけお)っていた年貢(ねんぐ)を、惣全体でひとまとめにして請負うという地下請(じげうけ、別名を村請=むらうけ、または百姓請(ひゃくしょううけ)も広がっていきました。
 
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