脳回路と駆動物質
297174 幸せホルモン「オキシトシン」の効果
 
谷光美紀 ( 子育て中 ) 14/10/29 AM02 【印刷用へ
やっぱりスキンシップって大事ですよね!

キヴィタス日記リンクさんより引用させていただきました。
------------------------------------------------
脳内ホルモンというと、セロトニン、メラトニン、ドーパミン、エンドルフィンなどが有名であるが、最近、「オキシトシン」という言葉をよく聞くようになった。オキシトシンは別名「愛情ホルモン」「包容ホルモン」「幸せホルモン」といわれている。2014年4月5日のNHKスペシャルで「人体ミクロの大冒険第2回 あなたを変身させる!細胞が出す“魔法の薬”」としてオキシトシンが取り上げられていた。日本ではまだ認められていませんが、欧米ではオキシトシンの点鼻薬が売られていて、最近は日本でも輸入品がネットで売られている。

オキシトシン (Oxytocin, OXT, OT) は視床下部の室傍核と視索上核の神経分泌細胞で合成され、下垂体後葉から分泌されるホルモンであり、主に平滑筋の収縮に関与し、分娩時の子宮収縮させる。また乳腺の筋線維を収縮させて乳汁分泌を促すなどの働きを持つ。このため臨床では子宮収縮薬や陣痛促進剤をはじめとして、さまざまな医学的場面で使用されてきていた。(Wikipedia)

しかし最近になって、オキシトシンが母乳を出すように促すだけでなく、母性愛と関係することがわかってきた。さらに信頼や男女の愛情と関係して分泌されるということもわかってきた。母性愛という心の状態だけでなく、信頼という心の状態、男女の愛情という心の状態をつくり出すということで、急激にこのオキシトシンというホルモンの役割が注目されはじめたのです【有田秀穂(東邦大学医学部教授)】

オキシトシンは良好な対人関係が築かれているときに分泌され、闘争欲や遁走欲、恐怖心を減少させる。オキシトシンをヒトに投与する実験が行われたが、鼻からの吸引によるこの実験では金銭取引において相手への信頼が増すことが判明。盲目的に信頼したとえ損害を蒙ってもオキシトシンが再投与されれば再び相手を信頼し、不利な取引契約を締結してしまう(米国ニューロン誌「哲学に影響を及ぼす脳科学」Wikipediaより)。

「さみしさを一瞬で消せるオキシトシンを簡単に分泌させる三つの方法」(ロケットニュース24 2013/12/17)ロケットニュースは、オキシトシンの分泌を促す方法を三つ挙げている。オキシトシンが出ると幸福感を得られるだけでなく、ストレスからくるイライラも軽減されるという。リンク

○親切行動にオキシトシンがともなう

「人に親切にすると自分にも良いことがあるよ、天の神様が見ててくださるけぇ」と、おばあちゃんから教わった人も多いだろう。この昔ながらの言い伝えは、あながち嘘ではないことが解っている。人に親切にすると、脳内でオキシトシンがガンガン分泌されるのだ。

おばあちゃんの言っていた「良いこと」とは、実はオキシトシンなのである。お年寄りに席を譲るだけでなく、落し物を届けたり、少年が手放してしまった風船をキャッチしてあげるなどなど……。他人に親切な行動には、オキシトシンの分泌がともなうので、遠慮せずに人に親切にしよう。

○なるべく一人で食事をしない

一人で食事するよりも、気心の知れた仲の人と食事する方がオキシトシンが分泌されることもわかっている。このシーズン、あまりの飲み会の多さにストレスを抱える人も少なくないのだが、一人さみしく食事をするよりも、オキシトシン分泌においては、飲み会に参加した方良い。

○恋人と触れ合う、恋人のいない人は友人と抱き合う

オキシトシンを最大に分泌させる方法、それは恋人とのスキンシップである。恋人とのスキンシップで生まれる「安心感」や「幸福感」は、オキシトシンによるものといっても過言ではない。

桜美林大学の山口創准教授によると、スキンシップをすると、した人もされた人も脳内から「オキシトシン」というホルモンが分泌されるそうだ。このオキシトシンが分泌されることで愛情が育まれ、信頼する気持ちがお互いに強まるという。さらにオキシトシンには記憶力を活性化させる効果があり、学力向上に間接的に影響するといわれている。しかも、オキシトシンの効果は生涯脳内に残るとのだとか。

オキシトシンの投与実験も進んでいる。

 

2010年4月24日 金沢大学「子どものこころ発達研究センター」が知的障害のある自閉症患者にオキシトシンを投与したところ自閉症患者の症状が改善したと発表。主治医の棟居俊夫特任准教授は「知的障害のある患者で効果が確認された例は初めて」とコメントした。また自閉症のアスペルガー症候群でも効果が確認されたとの報告もある。これを知った同センターに通院する20代の男性が2008年にオキシトシンの点鼻薬を輸入・服用(数か月間)しところ、主治医の目を見て話す、対話中に笑顔を見せる、IQテストが受けられるようになるなどの症状の改善が見られ、その後10か月間の投与でも改善の持続が確認された。男性は3歳で自閉症の診断を受け、以前は他者と目を合わせることができず、オウム返しの反応しかできなかったとか。(Wikipediaより、NHKスペシャルでも金沢大学の研究は取り上げられていた。)金沢大学のセンターのウェブの中に「オキシトシンの広場」という使用例の報告がある。

リンク


最後に、有田秀穂(東邦大学医学部教授)があげられている脳内にセロトニンとオキシトシンを十分に分泌させる、誰でも簡単にできる方法をあげておきましょう。リンク

1、夜は12時までに眠る。
2、夕食後はパソコンを操作しない。
3、夜は携帯電話で長話をしない。ベッドの近くに携帯電話を置かない。

 1〜3については、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌をよくして、よい睡眠をとる条件です。

4、朝日を浴びる(朝型生活に)。
5、朝と夕方に30分程度歩く(あるいはジョギング、サイクリング、スイミングなどのリズム運動を30分程度)。
6、呼吸法をする(これもリズム運動の一種です)。
 一日の中で何回か5分程度、腹式呼吸をする(ヨガ、気功、坐禅などは呼吸法になります)。

 4〜6はセロトニン神経を活性化します。

7、家族団らん。
8、夫婦、恋人とのふれあい。
9、感情を素直にあらわす。
10、親切を心がける。

 7〜10はオキシトシン分泌を促し、セロトニン神経も活性化させます。

この7〜10の行動から人間関係がうまくいき、気分よく生活することでオキシトシンが分泌されることがわかると思います。オキシトシンが十分に分泌されると、脳の疲れがとれるだけでなく、体をも健康にするのです。
---------------------------------------------------------------
 
  List
  この記事は 285770 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_297174
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
351551 魚類→両生類→哺乳類の進化と、オキシトシンに至るペプチドの変遷 麻丘東出 19/12/02 PM00
318833 「オキシトシン」と「バソプレシン」 受容体遺伝子の型によって共感能力に差 匿名希望 16/08/25 AM00
300284 オキシトシンの負の側面 松田真依 15/01/16 PM10
幸せの感じ方 「男と女の職場話」 14/11/22 PM10
幸せホルモン「オキシトシン」の効果 「男と女の職場話」 14/11/01 PM03

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp