塩分の取りすぎは体に良くないといわれ、今は減塩ブーム。過ぎたるは猶及ばざるが如しの諺通り、採りすぎは確かに良くないですが、実は減塩することのほうが体には良くないようです。
自然海水塩は健康の源〜(減塩は短命をまねく)リンクより引用します。
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一、塩は命の源
「肉食動物は草食動物を食べ、草食動物は草や実を食べ、草や木は土から栄養をもらっています。そして、動物の死骸や植物の枯れたものは、昆虫や土の中のカビや微生物が食べて分解し、やがて土に返ります。動物も植物も昆虫も、命あるものは生と死を繰り返しながら、大きく循環しています。そうしてみると、土の上に住んでいるものは全て土に返っていることが分かります。大地の土の中には、陸地にある全てのものの要素が入っているということです。その土の中を雨水は通り抜け、いろんな養分を溶かし込んで、海へと運んでいきました。つまり、海の水には、地球上の全ての成分が溶け込んでいるということになります。海が命の源だといわれ、海という字が、水(サンズイ)が人の母と書くゆえんです。」
塩は、地球上のすべての成分を含んでいるのです。
有史依頼、日本人は海水を濃縮し煮詰めて食用塩を作ってきました。
現在までに、海水の中には約八十種類の元素が確認されています。ウランや金なども微量ながら含まれており、コバルトや銅など人体に欠かすことの出来ないミネラルは全て含まれています。因みに、人体には七十種類の元素が確認されています。試みに、海から作られた自然塩と人間の体の元素組成を調べてみると、当然のことながらよく似ています。そもそも動物の体が塩分を含んでいるのは、よく知られた事実です。
人体の元素組成を見ると多い順に、酸素65%、炭素18%、水素10%、窒素3%で、ここまでで人体の96%を占めています。続いて順に、カルシウム、リン、イオウ、カリウム、ナトリウム、塩素、マグネシウム、鉄、亜鉛と13番目の元素までで、実に人体の99.3%を占めています。残りの0.7%に約60種類の元素が全部入っていることになります。このうち必須元素といって役目が解明されているのが22種類で、その他は殆ど分かっていないのが現状です。しかしどんなに微量であっても、たとえ解明されいなくても、人体に必要なものは必要です。少しでも足りなければ、生命維持に支障をきたしてしまうはずです。そんな人体に必要なミネラルを、海から作った自然塩は全て持っているのです。
ところが命の源ともいえる自然塩を、あろう事か私たち日本人は食べていません。私たちが日常食べているのは、塩化ナトリウムが99.6%以上の化学塩です。精製された純度の高い塩で、ミネラルを含まない塩なのです。これはもう塩とはいえません。電気をかけ、塩酸や硫酸を使い、苛性ソーダで中和されたいわば石油の力で生み出された塩化ナトリウムという純粋な化合物に過ぎません。
どうしてこんなことになってしまったのでしょうか?。
昭和47年に施行された塩田法のために、海から自由に塩を作ることが出来なくなってしまいました。
日本は戦後高度経済成長の中、工業が盛んになるに連れて塩の需要が高くなり、手間がかかりコストの高い自然塩(1000円〜2000円ぐらい/Kg)では、コストの安価な輸入塩に対抗できなくなり、イオン交換樹脂膜製法(上記)によって作られた塩化ナトリウム99.6%以上の化学塩に変えてしまったのです。この食塩は工業用としては適しているのですが、私たち人間が食用として使用すると健康を阻害する欠陥塩でした。しかしながらそのおかげで日本は急激な経済成長を遂げ、世界の経済大国になり、私たちの生活は豊かになったのです。
その反面、日本人の食生活は急変していきました。ご飯がパンに、味噌汁が牛乳に、漬物が消え、小魚が消え、肉食中心の食生活へと変貌していったのです。
お陰で健康はどんどん損なわれ、平成10年7月19日付の新聞に96年度の国民医療費は前年度比5.8%増の28兆5210億円となり、過去最高を更新したと発表されました(平成13年度国民医療費は、30.7兆円)。なんと国民一人あたりの医療費は226,600円だった。特に70歳以上の高齢者は、65万8千円で十歳未満の世代(13万円)の5倍強でした。国は健康よりも経済を優先させる政策をとったため、今日の病める国日本を作ってしまったのです。
ようやく、1997年に塩専売法が撤廃され自然塩の製造販売の自由化が認可され、旨い塩を食べ健康を取り戻すチャンスが巡ってきたのです。しかし残念ながら、このような大事なことをテレビやマスコミではあまり取り上げてくれませんでした。またお医者さんや料理家によって広められた、減塩思想を改めるのはなかなか難しいのが現状です。 |
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