素人による創造
294529 追求のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
 
岡田淳三郎 ( 70代 大阪 経営 ) 14/08/28 AM07 【印刷用へ
この様に、不全感を揚棄する為に、相手の課題=期待を自己のそれと重ね合わせ同一視することによって充足を得る回路こそ、(快感物質β−エンドルフィンを情報伝達物質とする)本能を超えた共認機能の原型である。そこでは、相手の期待に応え充足を与えることは相手に期待し充足を得ることと一体である。従って、相手の期待に応えること自体が、自己の充足となる。
共認機能の真髄は、そこにある。共認の生命は、相手(=自分)の期待に応合することによって充足を得ることである。
こうして、未知なる世界に直面したサルたちは、その唯一の開かれた可能性=共認機能が生み出す共認充足へと収束することによって、はじめて不整合な世界を整合させることができた。
(赤ん坊が、母親の胎内で本能的に整合していた状態から、産まれた瞬間に全く未知なる不整合な世界に放り出され、どうすればいいのか全く分からない中、まず最初に充足(母親の笑顔など)に可能性収束するのも、原猿が共認充足へ収束した構造と同じである。)

もちろん、充足共認(スキンシップなどの親和共認)によって不全感を和らげただけでは、縄張りを確保することはできない。そこでサルたちは、唯一の開かれた可能性である共認機能にとことん可能性収束することによって、縄張りの確保という課題を共認し、互いの評価と役割を共認し、守るべき規範を共認するレベルにまで共認機能を発展させ、遂に縄張り闘争を闘う闘争集団を形成した。それが、真猿である。
言い換えると、真猿集団は、縄張り確保という課題共認⇒評価共認⇒役割共認⇒規範共認という一連の闘争共認を形成することによって、はじめて同類闘争という未知なる世界を突破する(=不整合な世界を整合させる)ことができた。

ここまでの流れを整理しておこう。同類闘争という未知なる世界に直面して、まず原猿が充足共認の機能を形成し、それを母胎にして真猿が闘争共認の機能を形成した。ここで最も重要なのは、原猿も真猿も、不整合な=未知なる世界に直面して、互いに「どうする?」と未明世界を自考し続けたからこそ、本能を超えた共認機能を形成し、知能を著しく進化させることができたという点である。サル・人類が霊長類と総称される由縁も、そこにある。

サルたちが形成した、この未知なる世界への収束と自考の回路は、人類において更に第一義的に重要なものとなる。
 
  List
  この記事は 294528 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_294529
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
しごとカフェ2 主体性とは何か? 「これからは探求の時代」 14/08/31 PM05
294549 追求のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3) 岡田淳三郎 14/08/28 PM08

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
「経済破局に至る基本構造」
銀行国有化しかない
金貸しの没落=私権原理の終焉
2008年、世界金融危機は何を意味するのか?
西欧近代:宮廷ユダヤが王族への借金をカタに近代国家システムを形成
日本銀行の通貨発行の仕組み
影に隠れて暴走してきた金貸しの支配が明るみになった
TPPをめぐる俗論を反証する@〜横行する数字のトリック、おかしな議論への反証
TPPをめぐる俗論を反証するA〜「国益VS農業保護」論は、国益に反する
国破れてTPP在り
忘れられた経済学者シルビオ・ゲゼル@
忘れられた経済学者シルビオ・ゲゼルA
脱金貸し支配・脱市場原理の経済理論家たち(2)カール・ポランニー
脱金貸し支配・脱市場原理の経済理論家たち(3)ミヒャエル・エンデ
脱金貸し支配・脱市場原理の経済理論家たち(5)エルンスト・フリードリッヒ・シューマッハー
脱金貸し支配・脱市場原理の経済理論家たち(7)サティシュ・クマールその2
脱金貸し支配・脱市場原理の経済理論家たち(8)ヴァンダナ・シヴァ
脱金貸し支配・脱市場原理の経済理論家たち(9)宇沢弘文
江戸時代の思想11 大衆支配のための既成観念を全的に否定し、新概念を創出しようとした安藤昌益
現状の経済システムに問題あり
作られた物欲
過剰消費のもう一つの理由
消費社会と受動社会がつくり出す、矛盾と危険性
国債残高
貨幣の問題をめぐってC
貨幣の問題をめぐってD
長期金利の上昇は本当に起こるのでしょうか?
市場「原理主義」の限界
市場は等価交換ではない、外部不経済を捨象している
等価交換など存在しない
消費の自由のいかがわしさ。
消費が変わる。消費を変える。
「所有価値」から「利用価値」への転換
市場社会は人間の欲望を飽くことなく増幅させるーーー金銭犯罪の五つの類型
フェアトレードは市場拡大の幻想取引ではないか?
自我経済学から共認経済学へ
「需要発から供給発へ」
諸外国の公共事業民営化はなぜ失敗したのか?

『るいネット』は、48年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp