素人による創造
294528 追求のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
 
岡田淳三郎 ( 70代 大阪 経営 ) 14/08/28 AM07 【印刷用へ
生きとし生けるものは、全て、外圧(外部世界)に対する適応態として存在している。従って、全ての生物にとって、外圧の把握が最先端の課題となるが、動物にとっては、獲物であれ敵であれ、それらは本能に対応した、言わば常態的な外圧であり対象である。
なぜなら、もともと本能は外圧に適応すべく形成されてきたものであり、従って本能と外圧は整合している。従って、本能を主体とする動物たちは、基本的に外圧と整合した世界で生きていると言えよう。

しかし、サルになると、世界は一変する。
サルは、足の指で枝を掴めるように進化したことによって、陸・海・空とは別の樹上という第四の世界を手に入れた。そこには、栄養価の高い果物や木の実がふんだんにあり、外敵に襲われる危険も少ない。かくして、樹上に棲息することによって最高の生産力と防衛力を手に入れたサルたちは、忽ち森林という森林を埋め尽くしてその食料限界まで繁殖していった。
しかし、樹上を埋め尽くして繁殖したサルたちは、絶えざる縄張り侵犯に頭を悩ませることになる。彼らの前に現れた世界は、同類同士で縄張り闘争を繰り広げるという、他の動物には見られない同類闘争の世界である。しかし、本能は、異種間の闘争に対応するために形成されたものであり、同類闘争に対応する本能など存在しない。かくして、サルたちは、本能では対応できない不整合な世界(未知なる世界)に足を踏み入れることになった。

同類闘争という未知なる世界に直面し不整合感に苛(さいな)まれることになった原猿たちは、この未知なる外圧に適応すべく、その不整合な世界の把握⇒自考という、この絶望的な逆境を突破し得る唯一の可能性を秘めた『自考』(自らの頭で考えること)という最先端の可能性に向けて本能などの全機能を一点に先端収束させた。
その未知なる世界とは、まさに同類の世界そのものであり、原猿たちは、未知なる世界の突破口(=整合の可能性)を同類=仲間に求め、仲間をとことん注視する。そして、互いに「どうする?」と相手を注視し続ける内に、遂に、相手も同じく自分に依存し期待している事を発見し(探り当て)、互いに、相手の課題⇒期待を自己の課題⇒期待として同一視し合うに至った。
自分以外は全て敵と思い、いつ襲われるか分からない状況下で怯えていた原猿にとって、「相手も同じく自分に依存し、期待しているんだ」という事を共認し合えた意味は大きく、双方に深い安心感を与え、互いの不全感(=不整合感)をかなり和らげることが出来た。
 
  List
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_294528
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
305062 アインシュタイン以上のIQを持つ、自閉症の少年のスピーチ。「大切なのは学びじゃない」(1) 深ヰ紫 15/06/18 AM09
295020 追求はひとりではできない! 匿名希望 14/09/08 AM09
294927 自給力の高め方(お勧め投稿付き☆) 川井孝浩 14/09/05 PM09
294529 追求のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2) 岡田淳三郎 14/08/28 AM07

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

「合同板」必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
ゴリラ、テナガザル、オランウータンと人類
サルからヒトへの足の指の変異:『地上生活順応説』には物証もなければ論理的反証が多すぎる
ヒトはいつから言葉を話し始めたのか(2)
人類史を追求する意義と視点
原基構造の不変部分と可変部分
地球の気候変動と人種移動
モンゴロイドの歴史@ 20万〜4万年前 スンダ・モンゴロイド、北方モンゴロイドの誕生
モンゴロイドの歴史A 4万〜1.3万年前 中央アジア・モンゴロイドの誕生と拡散
モンゴロイドの歴史B 1.4万〜1万年前 スンダ・モンゴロイドの拡散
モンゴロイドの歴史C 1万年前〜6000年前 新モンゴロイドの誕生と拡散
モンゴロイドの歴史D 5500〜3000年前 寒冷化→新モンゴロイドの本格的な南下→中国へ
モンゴロイドの誕生と北方への進出
南方モンゴロイドの拡散と新モンゴロイドの誕生
北方モンゴロイドの拡散(ツングース族、モンゴル族、テュルク族の起源)
家畜化と農耕と遊牧、都市国家1〜家畜化と社会余剰〜
家畜化と農耕と遊牧、都市国家2〜家畜化と社会余剰〜
牧畜によって何が変わったのか?
遊牧によって何が変わったのか?
交易によって何が変わったのか?
遊牧部族の父系制転換
中国文明の起源
遊牧民の中国支配史2: 〜夏・殷・周の成立〜
遊牧民の中国支配史3: 〜春秋戦国時代・秦〜 550年間にわたる遊牧部族同士の同類闘争が、心を歪ませ、思想を発達させた
遊牧民の中国支配史4:漢の時代〜冊封体制と朝貢制によって中国史上初の私権統合体制を実現した漢帝国〜
遊牧民の中国支配史5: 〜五胡十六国・南北朝の時代〜 400年に渡る戦乱により、血縁を紐帯とした部族集団が悉く解体され、現代中国の原型=3層の人民構成が形成された
中国とは何者か?−ヨーロッパとイスラムと中国−
潮流1:共認原理と私権原理
2600年前頃、古代宗教・思想の世界同時成立期・・・・そして大転換期の現代
1万年前以前の極寒期には南欧以北の欧州は無人だった
原欧州人とシュメール人の出自
5500年前、イラン高原で最初の略奪闘争(戦争)が勃発
3500年前、コーカサスと地中海は略奪部族の支配国家と山賊・海賊だらけになった
2900年前、海の民の侵略で地中海沿岸の部族共同体は崩壊
略奪集団であるが故に自我の塊になった西洋人
西洋人の精神構造と異常な性意識

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp