健康と食と医
291839 共生微生物を含めた新しい代謝過程
 
本田真吾 HP ( 壮年 香川 建築家 ) 14/06/29 AM01 【印刷用へ
今までの代謝理論は、単糖類やアミノ酸分子程度の大きさまで分解された栄養素が、腸壁(腸上皮細胞内)に取り込まれるところからはじまる。ところが現実の食物は多糖類やタンパク質であり、これが細胞内へ吸収されるためには、小さな分子の単糖類等まで分解される必要がある。ここを担う人体機能が、各種の消化酵素であり、これにより吸収できるまでの小さな分子に分解されるとされてきた。

ところが、発酵食品などを見ている明らかなように、微生物も自ら細胞内への栄養素取り込みのために、群として食物を分解している。それは、群による分解酵素の分泌で多糖類を単糖類にするのだと思われる。乳酸菌などは、これらの反応を嫌気状況の発酵反応で行うため人体の消化管内でも可能になる。ここで、分解され吸収できる大きさになった栄養素を人間も利用しているのだと思われる。

そうすると、人間の消化酵素分泌と微生物の分解酵素の双方で、食物を細胞内に吸収可能な小さな分子に分解していることになる。

ここで、共生微生物が存在することのメリットは、第一に、人間が消化酵素を分泌するには、ミトコンドリア内での酸素エネルギーを消費する必要があるが、微生物が分解してくれる場合は、そのエネルギーが節約できるということ。第二に、セルロースやオリゴ糖などの人間にとって難消化性の物質を、乳酸菌などの微生物は分解吸収して繁殖するため、人間と競合せずに微生物は繁殖できることが挙げられる。

このように、人間(人間だけではないが)の実際の代謝過程は、細胞内の代謝だけで無く、従来消化といわれていた、内なる外部の消化管内の、人間の消化機能のみとされた分解過程を、共生微生物を含めた新しい代謝過程として捉えなおす必要がある。
 
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