健康と食と医
291608 唯腸論
 
funikura arch 14/06/23 AM00 【印刷用へ
「養生法の探求」リンクより引用します。

■一日二回。朝食と夕食の2食の時間に免疫細胞が活性化している。

免疫の70%が回腸のパイエル板に存在する、という事は既に知っていたのであるが、実は腸内細菌がそこで免疫細胞を賦活する物質を産生し、腸内細菌のチカラによって70%の免疫細胞たちが生み出されているという事実を最近になって知ることができた。ガン細胞を瞬殺するNK細胞は人により保有数は異なるが50億個〜1000億個も存在する。このNK細胞を生みだしているのも実は腸内細菌なのである。私たちが癌になるかならないかは腸内細菌の質や量に決定されているのである。

NK細胞は朝の9時と夕方の5時に活性化して、夜の9時には活性が低下するそうである。朝ご飯や夕ご飯の前後に活性化するのだろうか?夜の9時には就寝していろ、ということなのだろうか?原始人類は2食でちょうど朝9時前に朝食を済ませ、夕方5時前に夕食を終える生活パターンだったのだろうか?

まあ、ほんとのところはどうなのかは推測するしかないけど、朝9時と夕方5時にNK細胞が活性化しているってわかれば、そこに合わせてガン治療なんかしたらいいのかもしれないね。というか通常において私たちのNK細胞はこの時間帯にガン細胞を見つけては消してくれているわけだから、この時間帯には沈思黙考、瞑目して手でも合わせて自分のNK細胞を拝礼する時間にしてもいいかもしれない。神は内部に宿る。

腸内細菌がセロトニンやドーパミンの前駆体を産生するとその前駆体が血液中を流れて血液脳関門をくぐり脳内へと到達する。すると脳内で前駆体がセロトニンやドーパミンへと変換されて人は多幸感や精神的安定を感じるという説がある。なかなか優れて素晴らしい見解かと思う。

■セロトニンは脳内にはたった2%しか存在しない。残りの90%は腸内にある。

セロトニンというホルモンは脳内にはたった2%しか存在しない。残りの90%は腸管上皮のEC細胞という上皮細胞の中にある。オメガ顆粒という水風船みたいな袋の中にセロトニンは溜められているのである。この腸内セロトニンは消化管運動を司っており、腸内に良からぬ細菌や異物が侵入した場合にはオメガ顆粒が細胞膜まで近づいてそこで顆粒が破れてセロトニンを大量放出するのである。すると組織液などが大量に動員されて下痢症状が起こり、腸管内に侵入した異物が一掃される仕組みである。

通常は腸内セロトニンは排便をスムースに行わせる役目を果たしていると私は個人的見解を抱いている。セロトニンは情動の安定と関係するホルモンと仮定するとセロトニンがうまく正常に分泌されていれば排便もスムースで気分も良いとなる、が、セロトニンがうまく分泌されないと便秘になり気分がふさぐ、となり、セロトニンが大量に分泌されると下痢になり気分もそぞろ、となるとは以前にも指摘済みであるが、たぶんそんな感じだろうと確信の域に達しつつある。

たった2%の脳内セロトニンがもたらす情動の変化よりも90%の腸内セロトニンの分泌変動こそが人の気分を左右していると考えることは決して荒唐無稽ではあるまい。人は脳よりも腸で思考し感じているのである。

■免疫細胞の70%が腸内細菌によって作られる。人は腸内細菌によって生かされている。

免疫細胞の70%が腸内細菌によって作られる。人の気分は腸内セロトニンの分泌変動で決まる。人は腸によって、腸内細菌によって生かされているのである。

腸内細菌を豊かにする食事とは門歯臼歯28本、犬歯4本の比率で食物を構成するのがやはりベストである。植物性食をほとんどで、少しの肉、魚、卵を食べるという食のスタイルが結果として腸内細菌を元気にしセロトニン前駆体をよく産生させるのである。肉や魚や卵にはトリプトファンというセロトニンを作る材料となる必須アミノ酸が含まれているのであるから、肉や魚や卵もまた必須な食材と言えそうである。セロトニンフーズの誕生である。いや違うな。腸内細菌フーズが正しいだろう。

腸内細菌を元気に豊かにする食事、ライフスタイルこそが人を健康に幸せにするのだ。やっと本物の養生が何であるのかが見えてきた。探求の醍醐味を今味わっている。みなさん、ついに青い小鳥が手中に舞い降りましたよ。そうです。腸内細菌こそが私たちの青い小鳥だったのです。小鳥は腸内に宿っていたのです。どこでもないここに。このおなかの中に幸せの鍵はありました。
 
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