最近建設現場でスキンシップを取り入れた安全教育が実施されている。
たとえば、ジャンケンポン運動・・・二人の人が左手で握手し右手でジャンケンする。建設現場の作業に入る前の準備運動であるが、それと同時に知らない者同士が手と手で直接触れあうことが狙いであり、作業に入る前肌と肌の接触を経験するとしないとでは現場のコミュニケーションに大きな違いが出てくるという。
手が触れ合う事で親近感が生まれ、お互いに挨拶ができ笑顔が生まれる。笑顔が出れば警戒心も無くなり緊張が和らぐ。すなわち、触れ合いは仲間意識を形成し、その結果やりがい意識の向上及び品質向上にも成果をあげているとの事である。
最近、人々の潜在思念がつながり・やりがい志向へと収束し始めているが、きっかけがないのである。何かきっかけがあれば、つながり(共認)を紐帯とした本源的な社会収束への可能性が生まれる。
今回のケースは、スキンシップがきっかけとなって今迄集団を意識しなかった人達が、新たな認識を持ち始めたのである。すなわち、「仲間の期待に応えること自体が自己の充足になり、仕事に対するやりがいも生まれ、成果も上がる」という事を実感し始めたのである。
まさに、これこそが共認の真髄であり生存圧力の場から同類圧力の場へと大転換を遂げる兆しを感じたのである。
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