本能⇒共認機能⇒観念機能
290373 踊り⇒精霊を観るまでのプロセスを推察する.
 
佐藤賢志 ( 50 東京 デザイナー ) 14/05/19 AM00 【印刷用へ
>カタワのサルである人類は地上で適応するために直立歩行の訓練を始め、それが踊りとなり、この右・左と足を踏み鳴らす踊り=祭りが日々の
充足源(活力源)となった。この踊り=祭りの中でトランス状態に入り、そこで観た幻覚の極致が精霊である。(258196)

直立歩行訓練→踊りを行う事を通して、原始人類が精霊を見出した過程を、脳内の状況も照合しながら推察する。
  
■1.ドーパミン分泌→高揚感
木から落ちた「カタワのサル=原始人類」は、本能に備わっていない二足歩行を実現するために反復訓練を繰り返す。その長時間に渡る単調な動きが踊りへと変遷する中で、次第に充足課題となり、集中力向上⇒楽しい・心地よい⇒高揚感といった感覚を伴うドーパミンの分泌を促す。
※この段階で、音や体の動きの律動や場の空気と初期同調。

■2.ドーパミン過剰状態
この状況下で、ビタミンC不足という原始人類に特徴的な脳内の状況が、幻覚を見やすい状況をもたらした基盤となる。
>果物が豊富な樹上生活を失ってビタミンC不足となった始源人類の脳は、ドーパミンをノルアドレナリンに転換できずに、ドーパミン過剰の状態に陥ったと考えられるのです。(このビタミンC不足に起因するドーパミンの過剰が、ドーパミンを主体とした大脳、特に前頭葉と大脳皮質を発達させたと考えられます)
(君もシャーマンになれるシリーズ29リンクより引用) 

■3.脳の制御回路を解除
脳には、原猿時代の極限的な本能不全⇒捨揚統合(実現論1_4_08)のための+回路や、真猿時代の規範共認などで自我を制御した回路が存在している。つまり、恒常的に脳が適応的な判断が出来る様、捨象・制御回路が作動していた。この制御回路が、上記1・2を通じて解除された事で、通常状態では見ることのない幻覚を見せたのではないか。

※しかし、ドーパミン発の幻覚が、当時の全人類が充足可能性として認めるほどの「精霊」を措定できるのか?疑問が湧く。盲滅法の幻覚の中から、精霊を観たさらなる仕組みが積層されていたのではないだろうか。
⇒以下、原猿後期に生み出された共感回路系(エンドルフィン系)の軸を塗り重ねてみる。
 
■1−2.同化回路拡張→真似充足回路
原猿後期に共感統合(jgr:010405)を実現した回路は、現代的にはミラーニューロンと言われているが、原始人類の踊りによってこの回路が拡張されたと考えられる。
脳には、運動性言語中枢と呼ばれるブローカ野があるが、この部位は現代人の言語処理及び音声言語、手話の産出と理解に関わっていると言われてる。踊りを重ねるごとにこの領域を発達させ、音や体の律動の肉体化⇒秩序化、あるいは身振り手振りの発達による共認機能の鍛えあげ→真似充足回路の形成などを主動したと思われる。

■2−2.ドーパミン・ハイ→エンドルフィン・トランス状態へ
ドーパミンは、モルヒネの10倍の鎮痛・充足作用があるエンドルフィン放出の前駆物質だとする説がある。またエンドルフィンは女性の出産時に分泌され、鎮痛と多幸感をもたらすとされている。
上記2のドーパミンによる高揚感を得る状態に相乗してエンドルフィンが放出され、充足可能性に収束したトランス状態に至るのではないか。

■3−3 制御回路解除⇒究極の同化
上記3の制御回路の解除により、当時の人類の通常本能が察知する周波数レンジなどが拡張されて外圧情報を広く深く感知し、さらに脳内に眠る記憶回路や遺伝子情報までを呼び起こして幻覚を見せる。
これを基礎にして、共感系・充足系のエンドルフィンが相乗することで、自然や宇宙・仲間との一体感、あるいは感謝の祈りに似た本源的を帯びた幻覚を見せるのではないか。

この状態は、同化対象を2次元の現実対象といった時空を超えた、「究極の同化」と言えるだろう。

■4.ついに、精霊を観る
脳は右脳と左脳に分かれているが、右脳は主に360度の外圧認識、仲間認識を、左脳は意味化・照準を絞り込む機能、パターン化(システム化、秩序化)を主に担っていると考えられる。(左脳は現在、言語野と呼ばれているほど、観念を駆動させる中枢)

この脳がもつ照準化の機能が、幾多の幻覚の中から、本源的な充足可能性に導かれて措定したものが「精霊」である。
※音やリズムの秩序化、充足可能性の感覚など、上記過程に潜む全ての要素が、全身全霊をかけて一点に収束=統合される事で初めて観ることが出来たのが「精霊」である。
 
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