健康と食と医
290351 栄養学の嘘:食物のカロリー表示は全く意味のない数字
 
スズムシ 14/05/18 PM03 【印刷用へ
食事や食べ物を扱う学問である栄養学でよく使われている「食物のカロリー」という概念があります。今やコンビニのお弁当にも表示されるようになったこのカロリーですが、実はその算出方法を調べてみると、全く自然の摂理とはかけ離れた測定方法に基いており、全く意味の無い数字であるということがわかります。

「栄養学は欧米食を正当化するための観念であり、日本人の健康を守るものでは無い」272715や、「近代栄養学に根拠なし!肉食推奨のプロパガンダに過ぎなかった」286294のように栄養学の怪しさは多数言われているように、栄養学という学問が現代の様々な「食」に関する弊害を生み出しています。


『ダイエットの新常識…カロリー数を信じるな!』
リンクより引用

食物のカロリー数はどうやって測定されたのかを調べてみると、かなりインチキくさいことが分かる。

測定法は、1883年にルブネルという科学者が考案した方法が現在も使われていて、基本的な考え方は当時と同じだ。

計算式は、
[食物の熱量]=[食物を空気中で燃やして発生した熱量]−[同量の食物を食べて出た排泄物を燃やして発生した熱量]

であり、これをさまざまな食物や各栄養素ごとに測定する。

具体的には、ボンブ熱量計(カロリーメーター)という機器のなかに、熱量を計りたい食品(乾燥させてある)と酸素を入れ、電熱線に電気を通して熱して燃やし、容器内の温度の上昇を測定し、それを熱量に換算することで、カロリー数は測定できる(ちなみに、1カロリーとは水1グラムの温度を1℃上げるのに必要なエネルギーである)。

しかしこの測定法は疑問だらけだ。なぜなら、

◇体温は最高でも、せいぜい40℃であり、この温度では、脂肪も炭水化物も「燃焼」しない。つまり、人体内部で食物が「燃えて」いるわけがない。

◇そもそも、細胞内の代謝と大気中の燃焼はまったく別の現象である。

◇動物界を見渡すと、食物に含まれるカロリー数以上のエネルギーを食物から得ている動物がたくさんいる。

最後の1つについて言うと、たとえばウシは、牧草のみを食べて日々成長し、500kgを超す巨体となり、毎日大量の牛乳を分泌する。ウシは反芻動物であり、植物食に最高度に適応した哺乳類で、葉や茎のみを食べて生命を維持できる。

植物細胞の成分をみると、70 %が水分であり、水分をのぞいた30%のうちの3分の1〜2分の1は、セルロースが占めている。つまり、ウシの食事の成分の多くはセルロースなのである。

ところが、ウシはセルロースを消化も吸収もできないのである。消化も吸収もできないということは、「摂取カロリー・ゼロ」である。それなのに、ウシは大きくなり、牛乳を分泌する。これはどうしても、エネルギー保存則に反するように見える。

この謎を解く鍵は、共生微生物(細菌と原生動物)だ。
ウシの消化管内に大量に存在する共生微生物が、セルロースを分解して栄養を作り出し、宿主のウシはそれを受け取って成長しているのだ。つまり、ウシが食べる牧草は、ウシ自身のためではなく、共生微生物のためのものなのだ。

ウシは4つの胃をもつが、最初の3つの胃にはそれぞれに多種類の膨大な微生物が住み着いており、セルロースの分解をおこなっている。そして4番目の胃で胃酸を分泌し、共生微生物の体も分解し、共生微生物が産出したアミノ酸や脂肪酸と一緒に吸収する。ウシ自身にとっては栄養価ゼロの牧草が、共生微生物によって栄養の固まりに変身するのだ。それを栄養分とするから、ウシは巨体となり、大量の牛乳を分泌できるのだ。

話を人間の消化管に転ずると、人間の下部消化管(大腸)には、数百種類、100兆個の腸内細菌が生息している。人間の体細胞の数がおよそ60兆個だから、数の上では体細胞より腸内細菌のほうがはるかに多いわけだ。そして人間の糞便の重量の半分以上はこの腸内細菌であり、これは前述の「食物のカロリー測定法」([食物の熱量]=[食物を空気中で燃やして発生した熱量]−[同量の食物を食べて出た排泄物を燃やして発生した熱量])が、最初の前提からして間違っていることがわかる。糞便の半分以上が、食物と無関係の腸内細菌なのだから、いくら精密に発生熱量を測定したところで、正確な値が得られるわけがないのである。

また、腸内細菌は、ビタミンKやビタミンB7(ビオチン)、ビタミンB6(ピリドキシン)、ビタミンB3(ナイアシン)、ビタミンB9(葉酸)、さらに短鎖脂肪酸なども生成していて、人間はそれを吸収して栄養にしている。

こうしてみると、[人間が食べ物として摂取した栄養素・カロリー数]と、[人間が腸管から吸収して得ている栄養素・カロリー数]は一致していないことがわかるだろう。
 
  List
  この記事は 290012 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_290351
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
326004 草食動物は何からエネルギー(カロリー)とたんぱく質を得ている? 荘家為蔵 17/04/25 AM00
299279 栄養学の嘘:身体の中の食物は「燃えない」〜呼吸と燃焼は別現象 斎藤幸雄 14/12/17 AM00
298979 ダイエットの常識覆す、カロリー神話の矛盾 萩元宏樹 14/12/09 AM02
297718 『食料自給率』はもう古い、『食料自給力』の指標が重要! 向芳孝 14/11/10 PM07
微生物との共生を組み込んだ新しい代謝理論・・・クオラムセンシングを利用した細菌集団の統合という適応戦略 「生物史から、自然の摂理を読み解く」 14/09/14 PM00
微生物との共生を組み込んだ新しい代謝理論・・・自然の摂理に則した生き方を創造するために 「生物史から、自然の摂理を読み解く」 14/07/28 PM09
農を身近に★あぐり通信vol.25: 栄養学の嘘:食物のカロリー表示は全く意味のない数字 「新しい「農」のかたち」 14/07/13 PM07
ガンの真因と栄養学の嘘5 〜カロリー表示に隠された秘密とは!?〜 「地球と気象・地震を考える」 14/05/25 PM03

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp