西洋医療と東洋医療
289251 近代医療が金融財閥に乗っ取られる過程B 〜戦争とともに発展し、世界のスタンダードとなった近代医療〜
 
松下晃典 ( 34 広島 kozo大工 ) 14/04/13 PM06 【印刷用へ
 引き続き崎谷博征氏の『医療ビジネスの闇 ”病気産生”による経済支配の実態(リンク)』よりポイントを紹介します。

 今回はどのように戦争とともに発展した近代医療についてです。

------------------以下引用------------------

■世界の近代医療も乗っ取るべし

 皆さんは「製薬会社が第二次世界大戦の主役だった」と言ったら、さぞかし驚かれることでしょう。しかし、「歴史は小説より奇なり」です。
 1925年、アメリカと大西洋を隔てたヨーロッパ大陸のドイツで「IGファーベン」という会社ができました。IGファーベンは、ビックファーマのバイエル、ヘキスト、BASFとその他、ドイツの化学製薬関連企業の強力なカルテルでした。従業員は8万人をゆうに超えるという大企業です。

 IGファーベンは、さらにヨーロッパ全域をマーケットにする野望を抱き、その資金力でドイツのヒトラー率いるナチスを育てます。ナチスに占領されたオーストリア、チェコスロバキア、ポーランド、ノルウェー、オランダ、ベルギー、フランスなどの石油重化学・製薬会社はすべてIGファーベンに組み入れられました。1932年から33年にかけて、ヨーロッパに”IGファーベン帝国”が誕生したのです。戦争に必要な爆薬と合成ガソリンの100%がIGファーベンの工場から調達されました。ナチスの快進撃はIGファーベンの快進撃でもあったわけです。

 1942年から終戦の1945年まで、IGファーベンは自社の特許製薬を世界に広めるため、アウシュグィッツやダッハウのような強制収容所で人体実験をおこないました。強制収容所は、毒ガスで収容者を死亡させるのではなく、本当は薬の人体実験が目的だったのです。ナチスが使ったとされる「チクロンB」という毒ガスも、元はIGファーベンの特許殺虫剤でした。

 ロックフェラー財閥は、ロスチャイルド財閥のモルガングループの協力を得て、IGファーベンの最大の資金供給者になります。実際にIGファーペンの筆頭株主は、ロックフェラー財閥のスタンダード・オイルでした。またIGファーベンもロックフェラーファミリーを除けば、スタンダード・オイルの筆頭株主だったのです。つまり、ロックフェラー財閥、ロスチャイルド財閥はIGフアーベンを通して、ナチスに戦争遂行に必要な資金や石油を提供していたのです。

 そして1945年の終戦を迎え、IGファーペンの株は、ロックフェラーとロスチャイルド/J・P・モルガンへ移譲されます。この年にロックフェラーは、世界の石油と製薬を支配するだけでなく、世界の政治をもコントロールするため、サンフランシスコに国際連合を設立しています。また、国連傘下にWHO(世界保健機関)やWTO(世界貿易機関)を自身の石油と製薬の利益を拡大させる政治的道具として設立、配置しました。

 その2年後の1947年に、第二次世界大戦における戦争犯罪を裁くためのニュールンベルク裁判がおこなわれました。この裁判で、アメリカの政府調査団は「IGファーペンがなかったら第二次世界大戦の遂行は不可能であった」と結論しています。ニュールンベルク裁判では、大量殺人、奴隷的虐待、およびその他の非人道的犯罪により、IGファーペンの役員および幹部24人に有罪の判決が下されました。しかし驚くべきことに、1951年までにその全員が釈放され、ドイツの企業に再び舞い戻っているのです。

 ニュールンベルクの法廷はIGファーベンをバイエル社、ヘキスト社、BASF社に分割しました。今日、IGファーベンから分岐したこの3つの会社は、親会社だったIGファーベンが絶頂期を迎えた第二次世界大戦の最後の年1944年の規模より、おのおの20倍も大きくなっています。

 そしてロックフェラーのリーダーシップの下で、IGファーベンの子供たちである3社は、彼らの利益をバックアップする政治家を支援し続けました。そのひとりが化学工業協会の有給ロビイストのヘルムート・コールです。彼は16年間ドイツの首相を務め、その間にドイツの製薬化学産業は、
150か国以上にその子会社が設立され、かつてのIGファーベン以上の世界有数の輸出企業となったのです。

 1963年には、ロックフェラーのための製薬輸出国となり下がったドイツ(当時は西ドイツ)が中心となって国連のメンバー国に働きかけ、すべての特許医薬品以外のビタミン、ミネラルや特許の関連しない自然治療を禁止するようにしました。これは1910年のフレクスナー・リポート以降に、アメリカ国内でロックフェラーが近代医療の独占を成し遂げた方法をそのままコピーして世界規模に発展させただけのことなのです。こうして世界でも特許医薬を中心とした近代医療がスタンダードとなっていったのです。

 このように世界の近代医療はロックフェラーたちの石油と製薬の掌握によって、コントロールされるようになりました。石油、製薬、銀行と国連のような政治集団は表裏一体なのです。

------------------引用終了------------------
 
  List
  この記事は 289247 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_289251
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
289583 明治維新〜小栗忠順の歴史に見られる「国際金融勢力のエージェントなど売国奴達」が英雄??? 垂心 14/04/24 AM00
289406 アメリカの医師の9割が医者になることを勧めず、一方で年間300人が自殺している。 匿名希望 Z 14/04/18 PM00

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp