脳回路と駆動物質
289225 人の信頼や愛着行動に欠かせないオキシトシンは、年を重ねても分泌され続ける
 
きっちょむ ( 大阪 会社員 ) 14/04/12 PM08 【印刷用へ
下記に紹介するのは、先日放映されたNHKスペシャル 人体 ミクロの大冒険 第2回 あなたを変身させる!細胞が出す"魔法の薬" の要約です。
人どおしの絆や、信頼、愛着行動にホルモン物質であるオキシトシンが欠かせない事を扱っています。

特別な事をしなくとも、相手と触れ合ったり、見つめあったり、思いやる事時もオキシトシンは増えている。

通常のホルモンは加齢とともに減少するが、オキシトシンは、活発に分泌され続けるといった知見も紹介されています。

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NHKスペシャル 人体 ミクロの大冒険 第2回 あなたを変身させる!細胞が出す"魔法の薬"(4/5放送)を見てました。速記メモ。
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(前略)

マックスプランク研究所。2012年に新たな発見があった。ネズミの脳を特殊な処理を加えてレーザを当てるとオキシトシン細胞が浮かび上がる。8000個。しただけでなく、別の方向にもしっぽが伸びている。脳。脳に向けてもオキシトシンを放出している。なんのため?

平原ハタネズミを使った実験。オスとメスがつがいをつくり、生涯添い遂げる珍しい種類。

子だくさんの家族。親子の愛着行動がある。その理由は脳にある。脳の断面にある黒い部分はオキシトシンの受容体。普通のネズミと比べてオキシトシン受容体が多く、それが愛着行動を生み出しているって。

普通のネズミにもオキシトシン受容体を増やす注射をしてみたら、なんと愛着行動を取り始めた。親密な絆はオキシトシンが欠かせない?

2つ影響がある。脳の扁桃体、恐怖や緊張を司るが、ここにオキシトシンがくると警戒心が解ける。もうひとつは側座核。ここにくると強い快感を覚える。

子供が自立するまでちゃんと世話するように愛着を生み出す。細胞はわが子の愛情を深めるために出産後もオキシトシンを出し続ける。

山中さんが学生の時は、オキシトシンは子宮を縮める、と書けばテストは○だったが、今は違っている。角田さんは違和感があると、感情・意志があるよりも細胞が決めてるのかと裏切られた気持ちとか。

最新の研究で、さまざまな動物でオキシトシン細胞を調べた。魚類は産卵と出産のみ。

さらに高度な動物では母性、父性、友情、などにも使っているんじゃないか?というもの。

話はでもこれで終わりじゃない。

カリフォルニア州。ポールザック博士。細胞も自分の意志で制御できるんじゃないかと考えている。なぜかインストラクターと繋がってスカイダイビングしている博士。何やってんの?

実はこれ遊びじゃない。実験中。他人に命を預けた時のオキシトシンの量を見ていた。230%も上がった。オキシトシン細胞はインストラクタを信用するようにオキシトシンを出した。

次は婚約中のカップルに、キスをしろと勧める博士。10分後見ると、オキシトシンは男性は26%、女性は213%増えた。これは問題じゃないか(男が)。

初対面の人どおしでも出させる方法がある。ダンスをしたり、映画を見たり、何かを一緒にすること。平均で11%、多い人出46%UPした。

オキシトシンを出せば他の人にやさしくなれる。より寛容になる。動物と違い、人間はなりたい自分になれる。

山中さんは努力は報われるとコメント。細胞は支配できると。

ザック博士からのコメントは、相手と触れ合ったり、見つめ合う、思いやることでもオキシトシンが増えると。臨床医を目指していた山中さんも患者さんの目をみて、手を触れて治療しろと言われていた。これも精神論じゃなくて効果があるのかとコメント。

次は、石川県 白山市。ある親子。佐藤太郎さん(仮名20歳)軽度の自閉症。母親の有希さんが子供のころからうまくいかないのを見てきた。入院したときにお見舞いに来てくれたこともありがたいと思ってなかった。

自閉症の臨床試験をするプロジェクトが始まっている。オキシトシンがカギになるんじゃないかと。

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金沢大学の東田博士の研究から始まっている。自閉症の患者さんはオキシトシンが低い人がいることがわかった。なので、それを増やせば?

オキシトシンスプレーを使う。これを吸うことで脳内のオキシトシンを増やそうとしている。太郎さんも臨床試験に参加した。

周囲の人たちは変化を感じている。3〜4日くらいで、いいたいことがバンバンでるようになった。結果は分析中だが、太郎さんはアルバイト探しを始めるなど、病気にむきあって変わった。

先ほど出産した人に戻る。授乳のとき、乳腺細胞のオキシトシンをかけてみると、やっぱりお乳を出している。

またひとつ、新しい発見があった。通常ホルモンは年とともに減るが、オキシトシンは高齢になっても活発に分泌し続けることが分かってきた。年をとっても絆を持てる。
 
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