社員の活力を引き上げるには?
288938 類グループ共同体理念研修会8〜同類闘争の勝敗を決するのは、対象の注視⇒同化⇒応合である
 
冨田彰男 ( 50 兵庫 経営管理 ) 14/04/03 PM10 【印刷用へ
では、共認充足を高めるために、何が必要か?

『実現論』「前史ニ.サル時代の同類闘争共認機能288872にその答がある。
@まず、相手を注視する⇒A相手に深く同化する⇒B相手の期待を深く看取する(応合する)。この3つを総称して「同化」と呼ぶ。
この対象の注視⇒同化⇒応合が、共認充足度だけではなく、仕事成果度も規定する。
仲間に限らず、顧客であれ社会であれ自然であれ、対象を注視し、どれだけ深く同化できるか。そして、何を掴み取れるか。それが追求力の源泉であることは、極限時代と変わりがない。
つまり、同類闘争に勝つために必要なのは、まず充足を母胎とした対象への同化⇒それを母胎とした追求なのである。

とりわけ、現代の同類闘争の主戦場である企業間闘争では、人々の(潜在)期待をどれだけ深く掴めるかに勝敗がかかっている。
実際、激動期にある現代では、どの企業も今まで通りの業態のままでは生きていけなくなっている。例えば、教育業界では、単に知識を教え込むだけの塾では勝てない。
人々が何を期待しているかを掴み、それに応えて何を打ち出すか?
それを追求しきった集団だけが勝ってゆく。追求力の時代とはそういう時代である。

猿および人類500万年を貫く統合原理は、共認充足を活力源とする共認統合である。その間、人類社会は、5500年前に始まった略奪闘争を契機に、私権の獲得を活力源とする私権統合の時代に転換したものの、'70年頃、豊かさの実現を契機に私権統合は終焉を迎え、時代は再び共認統合へと大転換を遂げつつある。
ところが、現在はその過渡期であるが故に、各自の頭の中に私権時代の残滓が残っており、対象の注視・同化・応合を妨げている。

【1】その一つが、私権時代の病弊である仲間捨象(関係捨象)という体質欠陥である。
仲間との同化充足は猿・人類の最基底の活力源なのであって、それを捨象するのは、はっきり言って病気である。そして「KY」という言葉が示すように、仲間捨象に対する封鎖圧力は高まる一方であり、仲間捨象のままでは生きてゆけなくなる。その自覚が少しでもある人は(自らの存在の危機意識をテコにして)仲間との応合を第一義と心得て、意識的に仲間を注視し同化してもらいたい。

【2】もう一つが、自分に都合の良い固定観念でしか対象を捉えられない=自分(観念)発という欠陥である。
例えば塾では、こういうタイプは、自分の言うことを素直に聞く生徒は「良い生徒」、聞かない生徒は「悪い生徒」とレッテルを貼ってお終いである。それでは、生徒を真っ当に対象化できず、生徒指導もできない。

このように、自分の観念が対象への同化を妨げているのであって、対象に同化するには、自分の観念は空にする必要がある。
とりわけ、現代人の頭の中には、学校教育やマスコミによって教え込まれた狂った観念が詰まっている。そんな観念にしがみついている限りは、同化もできない。答も出せない。それどころか、何も吸収できずに終り、何年経っても成長しない。
仕事の成果を規定する充足力・追求力を上げるには、自分(の観念)を空にして対象に同化できるか、その一点にかかっているのである。

また、今や、追求力が同類闘争の勝敗を決する時代に入った。従って、日々、同類闘争を闘っている企業の追求力と比べると、大学という特権的な場に安住している学者の追求力など無きに等しい(ほとんど追求になっていない)。
それどころか、人文社会学者は云うに及ばず、生物学者や人類学者をはじめとする自然科学系の学者に至るまで、学者たちは対象への同化を妨げる狂った観念を大学で教え込んでいる。そんな大学など、学生諸君はさっさ止めて企業に入った方がいい。その方が認識力ははるかに上昇するだろう。
 
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