日本人と縄文体質
287968 日本人の労働観(働く事を美徳とする日本人の勤勉性の原点は?)
 
野田雄二 ( 52 大阪 営業 ) 14/03/04 AM08 【印刷用へ
日本人の労働観についてネットで検索してみると、日本人の勤勉性の中心に江戸時代の仏教思想があり、生活の全てを修行と捉えるようになったことがその起源であると説明している例が多いようです。しかし、仏教思想は日本だけのものでは有りません。日本だけで仏教思想から勤勉性が育まれ、それも全国民の共通認識になったのですから、日本には仏教思想以前から、労働は良いこととする価値観が根強くあったと思われます。

江戸時代以前に遡って、日本人の勤勉性が育まれたことを説明している事例を捜してみました。これには大きく二つあり、水田によって育まれたとする説と、原始共同体(縄文体質)が残存していたからとする説です。

水田も説得力のある説だと思いますが、水田は日本だけではなくアジアには多くあります。これに対して、大陸では異民族による侵略、虐殺、服属によって原始共同体が完全に破壊されましたが、日本は異民族が渡来しても原始共同体を残存したまま、異民族を融合して来ており、これこそが日本の特殊性だと思われます。

原始共同体では、仲間のために役に立ち、仲間に認められることが最大の充足源であり、だから自分が楽することよりも、人のため仲間のために働く事こそが良いことだという価値観が育まれたと思われます。この原始共同体の価値観=縄文体質が中心にあり、そこに水田、自然の恵み、仏教などの要素が加わることで、働く事を美徳とする日本人特有の価値観が形成されたと思われます。

※参考投稿1
『日本人::勤勉性の源泉は何か!?』リンク

日本人のDNAは十万年の時間をかけて出来たが、勤勉な性格は一万年の時間をかけて、技術は一千年の時間をかけて洗練され蓄積され、経済力はたった百年以内の成果である。
日本人の勤勉さは日本の扇状地に発展した水はけのよい田んぼによって育まれた。扇状地の田んぼに流す水は、用水と悪水と言う人工の通り道で配られ、水口の開け閉めによって流れは左右される。上の上から下の下へ水は流れる。村の寄り合いで、水の道は決められ皆の協力で作られた。全ての人が我侭を通すわけには行かない。全ての人は協力して次善で我慢しなければならない。手前勝手な人が大きな声で言っても賛成は得られない。勤勉な人が発言すれば、小さな声で人知れず言っても、平生の行いからそれが村の約束になった。勤勉さは長年のうちに皆が見て判断した。この勤勉さは現実的な皆が知っている事実である。皆が眼で見て、肌で感じた現実であり周りの人から聞ける事実でありこれからも期待できる(全員の眼に見える)真実なのである。 


※参考投稿2
『お正月特別テーマ【日本人の可能性2】日本人の資質(勤勉性・共同性・充足性)』リンク

■日本人が「共同性」「勤勉性」「充足性」が高いのは、なんで?
・ 集団性や共同性という資質は、洞窟に隠れ住み仲間の期待を命綱として生きた、人類500万年の本源的な集団(共同体)の有り様に起因しています。またそれに加え、数万年にわたり自然の恵みが豊かな南方に暮らした南方モンゴロイド系部族は、自然の恵み対する感謝の念や女の充足性が高いという特徴があります。日本人はこれを濃厚に受け継いでいるのですが、これは、最近の遺伝子分析でも日本人が遺伝子的に非常に古い南方モンゴロイド直系であることもわかってきました。

・ 一方で、気候が厳しく自然の恵みの貧しい中東から西洋のコーカソイド系部族は掠奪や戦争を繰り返し、私権性を高めていくともに共同体を失い、共同体に替わる私権集団を形成していきます。やがてその圧力は世界中を燎火のごとく広がり、世界中の部族(集団)は共同体を失ったり、残存したとしても強い警戒心のために元来の資質を失っていきます。当然その影響は、中国、朝鮮、そしてヨーロッパ、アメリカから日本に押し寄せてくるわけですが、島国である日本はその影響が少なく、古い南方モンゴロイドの資質を最も濃厚に残したのです。

・ もうひとつ、日本人に古い体質が残存した理由として、日本人は渡来・舶来の外国文明を尊重しつつ受け入れながらも、実際の旧体質は変わらず残っているという事がわかってきました。中国の律令性も、西洋の民主主義も日本人の根幹の体質は破壊する事ができませんでした。これは、日本人が、渡来人たちの作った国家を「お上」として奉りつつ、「お上」は自分たちとは関係ない世界として捨象してきたという巧みな受け入れ方をしてきたからです。
 
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