新しい男女関係(→婚姻制)の模索
286667 渡来人は、日本で父系転換を達成するのに1000年を要した
 
HAYABUSA ( 40代 東京 ) 14/01/28 AM00 【印刷用へ
ブログ「共同体社会と人類婚姻史」リンク で面白い記事に出会った。『日本婚姻史1〜その7:大和時代以降の婚姻制度【嫁取婚(父系制私有婚)の登場】』リンク である。


弥生時代に、中国あたりから日本に渡ってきた渡来人が水稲栽培を持ち込んだことは有名だ。同時に、彼らは、日本の支配層に成り上がっていく。その過程で、彼らが在来の日本人に働きかけて変化させようとしたことがある。それが、婚姻様式だ。

彼らは、特定の個人間の婚姻関係が存在しない(交叉婚の)世界を、祖国の父系制私有婚に変えようとした。すなわち、彼らのゴールは相手集団から、嫁をとってくることだ。ところが彼らは、そのゴールに到達するまで、実に1000年かかっている。その流れは、以下だ。

T.妻問婚:大和〜奈良(710年〜)頃まで
U.婿取婚:平安(794年〜)から鎌倉頃まで
V.嫁取式婚姻:室町(1390年〜)頃

妻問婚とは、男が妻としての女性を定めて、そこに通って子供をもうけるに至るもの。大和時代がスタートだ。彼らは、私有という概念と共に財産をつくり、その相続権を自分の子供に与えることでバーターとしようとした。ところが女は自集団から出てこない。

更に、男が妻の集団に入って(婿取婚)妻の私有は概ね実現させるが、それでも女を集団から引き剥がせない。純婿取→経営所婿取→擬制婿取と、微妙にやり方を変えつつ、ようやく嫁取式婚姻というゴールに到達するのが室町時代。大和時代から数えれば、実に1000年が経っている。
もっといえば、上記の婚姻様式の変化は、支配階級に限った話であり、庶民にまで父系一対婚が浸透するのは、日本では太平洋戦争以後だ。そこから500年以上先の話である。

渡来人が、父系制を実現するためにやってきた、というようにこの記事リンクを読むのは、うがった見方かもしれない。が、支配階級になりあがった彼らが、統合の根幹たる婚姻様式を変化させるのに多大な労力と時間を要したことは事実だと思う。

皆がよいと思うものは、なかなか変わらない。日本人と母系制との親近性を垣間見た気がする。
 
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家族って何?シリーズ5 明治時代 〜洗脳と法制化によって民衆は「家」と「国」に嵌め込まれていった〜 「共同体社会と人類婚姻史」 14/02/20 PM09

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