健康と食と医
286628 肉食の有害性は栄養学調査でも立証されている(1)
 
北村浩司 ( 壮年 滋賀 広報 ) 14/01/26 PM10 【印刷用へ
史上最大規模の栄養学調査である「ザ・チャイナ・スタディ」という研究がある。
1970年代末、中国の首相がガンだったこともあり、1983年〜1988年にかけて食習慣と病気に関する膨大な調査が行われた。対象は中国全土と台湾から1万6千700人を対象にして「食事と健康状態、ライフスタイル、社会的経済的特徴に関する1367項目」を調査。
中国政府が行った1973年から1975年までの調査(8億人分)。
この2つの調査を比較対象して分析してライフスタイルと病気の関係性をあらわした内容。

中国には、同じ漢民族でありがなら、実に多様な食習慣があり、ガンの発生率も地域によって100倍も開きがあったので、調査にはうってつけだった。

その結果は、驚くほど明確に、動物性食品を摂取すればするほど、病気を発症することを示していた。
しかも、比較的少量しか食べなくても動物性食品は有害な影響を及ぼしていた。
一方、植物性の食べものを最も多く摂取していた人々は、健康で慢性の病気から免れる傾向がはっきりと証明された。

「人の健康には、動物性タンパク質が必要だ」という神話が、完全に崩壊してしまうような結果に、各業界が震撼した。

余りにも今までの栄養学で信じられてきたことを覆すような内容だったので、このデータは多くの業界とそれに密着する政府からの圧力によって封印されていた。

以下はこの研究を指揮したコリン・キャンベル博士による。
この研究が行われた経緯は、コリン・キャンベル博士がフィリピンの子供の栄養状況を研究した際に、貧しい子供たちではなく、裕福な家庭(肉を食べる機会が多い)の子供にガンの発症が多いことを不思議に思い、ガンと動物性たんぱく質の関係を調べ始めたのがきっかけ。

まずラットの研究で驚くべきことが発見された。
発がん物質によってラットに肝臓がんを起こし、がん腫瘍の成長と餌の内容の関係を調べると、カロリーの20%が動物性タンパク質である餌を与えると、腫瘍は急激に拡大し、
タンパク質の割合を10%以下にすると、腫瘍の拡大が停止した。
更に、低レベルの発がん性物質にさらして、高タンパク(20%)の食事をしたラットと、高レベルの発がん性物質にさらして、低タンパク(5%)の食事をしたラットと比べたところ、前者の(低発がん性物質・高タンパク)グループの方がはるかに多くの病巣を形成し、低タンパクグループは高レベルの発がん性物質にさらされているにも関わらず、ほとんど病巣を形成しなかった。
実は、この実験で使われたタンパク質とは、「カゼイン」というもので、牛乳のタンパクの主成分。(日本では乳化剤としても使用されている)
後に肉や魚、卵など他の動物性タンパク質でも同様の結果がでた。
しかし驚くべきことに、植物性タンパク質では、たとえ高レベルの量を摂取しても、ガンの増殖を促進することはなかった。

低たんぱく食のラットは他のラットと比べてずっと長生きで、ラットの平均寿命である100週目を迎えてもスリムな体つきで毛並みもよかった。一方で高たんぱく食のラットは全部死亡した。
低タンパク食のラットはカロリーを燃焼するのに効果的な「褐色脂肪組織」レベルが高く、実は低たんぱく食はカロリー消費を高める。
低たんぱく食のラットは、体をよく動かして(およそ2倍の運動量)実に健康的だった。
 
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