日本人と縄文体質
286590 “夜這い”こそ最高の結婚教育
 
うらら 14/01/25 PM09 【印刷用へ
ほんの半世紀ほど前まで残っていたという“夜這い”についての対談記事を見つけましたでの紹介します。

以下、‘68年9月 宮本常一×大宅壮一
「“夜這い”こそ最高の結婚教育 」より
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宮本 夜這いというのは非常にほがらかないいものですよ。あなたの行った姫島(大分県)はまだあるといってもいい。あそこの夜這いは娘のところへ行くのでも、そォーッと開けるんじゃない。必ずあいさつして「ごめん」ってはいる。冬なんか拍子木たたいて火の用心して歩くと、寒かろうと寝床であたためてくれるっちゅうんですね。おもしろいのは、あそこにはいまでもクラブが残っていて、タタミ12畳ぐらいのフトンがある。

大宅 一枚で・・・・?

宮本 一枚。それに若い衆がみんなクサビ打つように顔だけ出して寝るんですね。これはハダカで寝るのがいちばんあったかい。あれくらい、みんなが仲良うしとりゃァ、男も女もないですわね。あそこの娘さんたちのほがらかな積極性というものは、青年との間にいざこざはないし、実に大っぴらにお互いがつき合えるからでしょう。

大宅 夜這いに行ったときには、障子のところへ小便をするんですね。

宮本 むかしはどこでもそうだった。音がせん。それと若い者が角帯をしめておった。角帯をまるのままサラーッと投げて“道“をつくる。たいてい入ったところは板の間だから、歩くとギィギィ音がするけれども、帯の上を歩けば大丈夫。

大宅 結婚したあとは大丈夫ですか。

宮本 ちゃんと亭主を守る。子供のころ、近くの娘が結婚するとき、もう誰とも関係しないシルシに、以前、関係した男に足袋をくばる。それは紺の足袋にきまっている。「こんのたび限り」(笑)。それを27足くばった女があったが、そんなのに限って、世帯持ちがいい。

大宅 熟練工なんだ。

宮本 熟練工になって、これがいいってことになると、思い残すことはない。

大宅 そういうのがいい亭主を選ぶ。

宮本 こういう問題がやかましくなったときに、佐賀県で娘たちが「これからどうして自分の亭主になる男をえらんだらいいんでしょう」といったという話があるんですね。一種の試験結婚だから、問題だろうけれど、これっていうの確かめるのには、それ以外に方法ない。そしていいのが当たりゃいいでしょう。

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345844 「夜這い」は男性主体の忍び込みにあらず、女性主体の「呼ばひ」が本質 匿名希望SY 19/05/12 PM10
321617 「夜這いのルーツ」の国々 彗星 16/11/12 AM02
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