日本人の起源(縄文・弥生・大和)
285992 日本の祭祀氏族2〜猿女君〜
 
月読尊 14/01/09 AM01 【印刷用へ
『失われたイエスの12使徒 八咫烏の謎(著:飛鳥昭雄・三神たける) 第5章 神道祭祀氏族の正体とアロン直系レビ族「賀茂氏」』よりご紹介します。日本書紀の神代の話しで有名な天鈿女命(あめのうずめのみこと)の末裔である猿女君。天鈿女命の亭主はあの猿田彦であり、かなり古くから列島に定着していた部族のようです。日本書紀の天の岩戸神話で神楽舞(裸踊り)にて天照大神を導いた神とされ、巫女の一族であることは確かであります。また、父の天太玉命は、太占(ふとまに)を行った忌部氏(斎部氏)の祖であるとされるので、初期祭祀族の一派と思われます。
-------------------------------1より
●猿女君
 まず、天鈿女命の末裔、猿女君について。名前に「女」という文字があるように、神々の御魂を身に宿したり、神楽の舞いを行って、鎮魂を行う巫女の一族。代々、女系で祭祀が伝えられていったとされる。が、中世になると、次第に衰微。代わって、伊勢神宮などでは、神に仕える「斎宮(さいぐう)」が設置される。

 なぜ「猿女(さるめ)」という名称なのか。この理由は天鈿女命にある。天鈿女命は後に、猿田彦と結婚して、夫婦神として知られるようになる。猿田彦は天孫降臨の際、神々の道案内をした神で、神輿などの行列では、常に先頭を歩く。いわば露払いのような役目を担っており、道を清めるという意味で、猿田彦もまた、祭祀に関わる神とされる。つまり、夫が猿田彦ゆえ、その妻も猿にちなんで「猿女」と呼ばれたわけだ。反対に、天鈿女命の夫だという意味で、猿田彦は「字豆彦(うずひこ))」と称されることもある。

 しかも、興味深いことに、この猿田彦、四国の大麻比古(おおあさひこ)神社の主祭神になっている。大麻比古神社は阿波忌部氏(あわいんべし)の氏神を祀る神社として有名で、本来なら天太玉命が主祭神になるべきなのだ。ところが、どうしたわけか猿田彦があげられている。そのためか、古来、猿田彦と天太玉命を同一神とみなす説がある。天岩戸開き神話の場面を描いた掛け軸の中には、天太玉命の代わりに猿田彦が描かれていることがしばしばあるが、その理由はここにある。ちなみに「斎部氏家牒(いんべしかちょう)」では、天鈿女命を天太玉命の娘と記している。

 また「猿という字は「申(さる)」とも書き、これに示編(しめすへん)をつければ「神」となる。それゆえ、「神楽(かぐら)」の俗っぽいものという意味で、狂言的な踊りや舞を「申楽(さるがく)」といい、これが「猿楽」と表記されるようになる。そして、時代が下り、観阿弥(かんあみ)と世阿弥(ぜあみ)によって猿楽は芸術の域にまで高められ、「能楽」へと発展していくわけである。したがって、能楽の本質は神道祭祀にあるといっても過言ではない。
-------------------------------3に続く
 
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