一次・二次大戦
284837 靖国神社に感じる違和感の正体
 
匿名希望 Z 13/12/06 AM02 【印刷用へ
>「神社」に対する神聖さ、荘厳さのイメージは、実は明治時代に入り、天皇を中心とする近代国家として日本を位置付け直すために、為政者によって作られた非常に新しいイメージだと言う事です。
>神社と性は、歴史的に切っても切れない関係にあったのですが、明治時代に入ってから新政府によって性的なものが排除されていったという歴史があります。リンク


上記の代表が靖国神社(および護国神社)ではないかと思います。
初めて参拝したとき、『鋼の鳥居』に象徴される、他の神社とは全く異質な禍々しさ・違和感を強く感じましたが、その原因は以下の引用記事を読んで納得できました。

国際金融資本の策略に嵌められたにせよ、江戸時代までの母系社会を元にした日本古来の充足に満ちた共同体を自ら破壊し、アジアを巻き込んで暴走していった男原理=武力原理への転換こそは大いに反省し、総括すべき問題だと思われます。



《以下引用》リンク

 靖国神社の歴史は以外に新しく、明治期に建てられました。その成り立ちと当初の目的を探ると、元々から明治政府の 「富国強兵政策」のもとで、戦意高揚のために建てられたものであると見るのが、妥当なのではないかと思います。
靖国神社は、最初は「招魂社」と呼ばれ、明治政府が1869年(明治2年)に明治維新の殉難者や戊辰戦争の戦死者などを国家に殉じた忠臣・功臣として 顕彰する目的で創設したものです。これが年月と共にその目的が「対外戦争での戦没者を祀る」と言うことに変化し、1879年(明治12年)に「靖国神社」 と名前を変え、現在に至っています。

 私個人としては、靖国神社入り口に明治維新期の長州藩(現在の山口県)の軍事参謀であった大村益次郎の銅像が立っているあたりに、明治維新の時代背景を 垣間見る思いがします。靖国神社というものの成り立ち自体が他の数多くの神社とは全然違う、 異色の神社だということは全世界によく知られている周知の事実なのです。
 靖国神社の建設も管理も他の神社とは違って、最初は兵部省、その後は陸軍省、海軍省と、軍事官庁によって運営されていたのです。 (ごく一時期、一部の機能だけが内務省の管轄となったことはありましたが、すぐにまた陸海軍省の所轄に戻されました)つまり、最初から戦乱と戦争、 軍事的な色彩を持って成立した神社なのです。

 責任者である宮司も陸軍の最高位の軍人、陸軍大将があたることになっており、中国への全面戦争が始まった翌年1938年4月から1946年1月までは 鈴木孝雄陸軍大将(敗戦時の首相・鈴木貫太郎海軍大将の弟)が宮司の任に就いていました。

 1882年(明治15年)には「軍人勅諭」が交付され、「義は山嶽よりも重く、死は鴻毛よりも軽しと覚悟せよ」(つまり天皇への忠節の義務は山よりも高く 、人の生死、命は鳥の羽よりも軽いと覚悟せよ・・と言う意味)として、天皇のために命を捧げよ、と説きましたが、その一方、その覚悟を貫いて戦争で命を落とした 者は国の神として靖国神社に祀られることが制度化されていったのです。

 こうして靖国神社は国民を戦場に動員する上で、また、兵士の父母や兄弟姉妹、国民全体の戦争への精神的団結をはかる上で絶大な役割を果たしてきました。 戦時下の子供たちは「お国のために死んで靖国の英霊になれ」と教育されて育ち「♪今日も学校に行けるのは〜兵隊さんのお陰です〜」などと歌わされていたのですか ら、戦争に対してまさに一切の疑問を抱くことも許されない、民主主義のかけらも無い、国家的ファシズムの時代であったと言えます。

  戦時下の日本にあって、ファシズム教育に毒されず、民主的な価値観を保ち続けていた個人や民主勢力の人々が戦争反対の論陣をはり、 日本政府の侵略戦争推進論とファシズムに敢然と立ち向かいましたが、その多くは特高警察によって投獄され、残酷な拷問を受け、命を奪われて行きました。

 最近上映されている戦争を題材にした映画などで、特攻に駆り出される青年達が「死んで靖国で合おう」と誓い合って戦場に向かう場面を見たりしますが、 あの場面に見るとおりに靖国は国民を戦地に駆り立てるプロパガンダであったのです。

 靖国神社の中に設けられた最大の施設である「遊就館」は1882年(明治15年)に開館されました。関東大震災で半壊し、1931年(昭和6年) に新館が開館、続いて1934年には付属の「国防館」が造られ、日本の戦争の「大儀」を宣伝するもっとも重要な場所となりました。

 戦争終結後の一時期、遊就館は閉館していましたが1986年に再開し、2002年に全面改装を行って「かつての日本の戦争」の正当性を主張し、 宣伝する大規模な展示館として発展してきています。

 靖国神社、遊就館は、1978年には極東軍事裁判で有罪判決を受けたA級戦犯を合祀し、「正しい戦争」論の宣伝センターとしての活動をいよいよ盛んにして います。

 神風特攻隊や人間魚雷回天に乗って死んでいくことを国に強要された青年達がかつてこの国にいたことは映画などで上映され、現代に生きる私達の涙を誘って いますが、太平洋戦争後半の頃には、ガダルカナル、ビルマ、インパール、フィリピンなどの戦場では補給を無視した無謀な作戦で戦場に置き去りにされた多数 の兵士、仕官が戦闘によってではなく、飢餓の中で死んでいきました。ある研究者の集計では餓死者の合計は約140万人に上ると言います。日本の軍人、 軍属の戦没者の総計は約230万人ですから、この推計によればそのほぼ6割が政府の引き起こした無謀な戦争に駆り出されて飢餓の中で無残な死を遂げたことになります。

 かつての日本の被侵略国であった、東南アジア諸国のうちで、戦争の犠牲者の数を政府が公表しているのは、インドネシア、ベトナム、フィリピンだけですが、その数はインドネシア400万人、ベトナム200万人、フィリピン100万人、この3カ国だけで700万人もの犠牲者を出したことになります。

 日本の戦死者も、アジアの戦死者も、かつて日本が始めた戦争と言う国家犯罪の犠牲になって尊い命を落としたのです。

 かつて国民の多くを戦争に駆り立てた神社。日本が過去において他国を侵略したという歴史を認めず、今現在も「あの戦争はやむを得なかった」とか 「アジアを植民地政策から解放するためだった」とか「自衛のための戦争であった」とかの、およそ歴史的事実を捻じ曲げた主張を宣伝する神社。こんな役割と 姿勢を持つ神社に参拝することが、本当に戦争犠牲者を悼むことになるのでしょうか?

《引用以上》
 
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