毎年春が来るたび、予想もつかないような魅力に富んだ新人達が入社してくる。そのたびに、本来指導側であるはずの私の方が、逆に「成長」を促されたりしている。
今年私の部署にやってきた新人は、所定の仕事をやり終えた後も、なかなか帰ろうとしない。いわく「学校でも夜遅くまでベターッと居るのが好きだったんです」。
彼女(女性社員である)は、会社を学校の延長線上でとらえ、新しい「学校」に心躍らせて入社してきたもののようだ。だから、職場の仲間にすぐに溶け込み、仕事って楽しい、会社って楽しい、自然にそう感じられたのだろう。早く帰りたがった我が新人時代を思うと恥ずかしいが、新人の姿勢に頼もしさを覚えた。
何か他の目的のために、時間を犠牲にして働いているわけじゃない。楽しいから働く。楽しいから会社にいる。こういう姿勢って、仕事の成果にも、職場の雰囲気にも、すごくプラスだ。そういう前向きな気持ちを受けとめられる「場」を、職場の皆で作っていくことも、きっと大事だ。新人から、またひとつ教えられた。 |
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