日本を守るのに、右も左もない
283401 Bitcoinが広がっている理由
 
田中素 HP ( 47 長崎 企画 ) 13/11/15 AM00 【印刷用へ
Bitcoinという仮想通貨が広がりを見せている。世界の総流通価値は今年4月に10億ドル、11月には30億ドル相当に達し、最近では中国でもブレイク、専用のATMまで登場しているという。リンク

通貨・金融を変えてしまう可能性もあると、ウォール街や経済学者も注目する存在となったこの仮想通貨は、なぜここまで広がっているのか。

どうやら、正確な流通を保証する「数学的な法則」と、銀行を優に超える高度な暗号技術が、従来の国家や中央銀行に匹敵する通貨の信用を形成し、銀行システムを介さない個人間取引を成立させるということらしい。

以下、20XX ECONOMICSリンクより。
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1.Bitcoinに価値はあるのか ?そもそも価値って何?
もともと通貨は、金と結びついていました。ある額面の通貨と金が一対一対応して、交換可能だったわけです。つまり、元々通貨とは金のことだったいえます。金は、地球上で現在25Mプール2杯分程度しか見つかっておらず、年間の産出量もある程度決まっていて、人工的に合成が不可能です。
それゆえ、複雑で広範な「価値」の一元管理をする目的で金はとても有用だったわけです。人類は数千年間もそれを利用してきました。

しかし、ある地点で「通貨」と「金」は切り離されることになります(ニクソンショック)。つまり通貨は文字通り紙でしかなくなったわけです。しかし、誰もが分かるようにその「紙」で私たちは食事をし、洋服を買い、住む場所と交換することが出来ます。これらの物品には誰かの労力が多大にかかっているにもかかわらず、私たちはその労働を紙と交換するのです。

それがなぜ可能なのでしょうか?通貨は国が価値あるものとして「保証」します。この紙は私たちの国で使用してよいです。価値があります。と国が宣言するわけです。
それではその保証の源泉はどこにあるのでしょう?答えは「どこにも無い」です。通貨は中央銀行で好きなだけどんな分量でも生み出されます。こんな物にどうして価値があるとみんなが考えるのでしょう?

答えは銀行機関の存在にあります。銀行は特殊な免許を国から与えられており、銀行にある資産保有量の10倍以上の貸し付けを行ってよいとされています。自分が持っている本当の資産の10倍に膨らませてそれを貸して10%の利息をとれば、何もしなくても資産は2倍になります。 しかし、どの銀行もそれをすれば、自明であることに通貨は社会的には常に足りない状態になります。その足りない希少性が通貨の価値を形作る一つの原因です。

つまり、価値のない紙切れ+銀行が自己資本の10倍の金銭を貸し出して利息をとる=お金の社会的な不足感=お金の価値(希少性)といえます。
善し悪しは別として、しかし通貨とは多様な価値を一元的に飲み込むため、非常に便利な存在です。だからこのシステムを誰もが広く受け入れています。
貨幣は電子的に表現でき、質量も低く、そしてある程度恣意的にコントロールできることそれが重要だったわけです。(金本位制の離脱原因は金の埋蔵量の法定価値以上にアメリカが一気に戦費を使用したことです。)
しかし私たちは、度重なるマネーゲームの末の金融危機で本当にまじめにコツコツと働いて実質的な社会価値を形作る人たちが損害を受けるのも見てきました。貨幣経済とは本当にフェアなの?これは現代でとても重要なテーマであり、庶民はみな疑問を持ち始めています。

2.Bitcoinは金とそっくり
翻ってBitcoinについて考えてみます。Bitcoinは金にそっくりです。
*供給量が数学的に決まっていて、誰にも恣意的にコントロールできません
*数学的な法則を満たすトークンであるため、偽造できません
さらに金よりいい点があります
*電子的に表現できます
*電子的に表現された物が実態です
*さらにその実態を世界のどこへでもクリック一つで転送できます
*個人でそれを行うことが出来ます  仲介機関はいりません

問題は価値の一元化による利便性の獲得なのです。それに何を選択するかはどれだけたくさんの人がそれに同調するか、それ以外には何もないのです。
もちろんBitcoinに技術的な不備がある可能性はあります。そのことによってこのプロジェクトは崩壊するかもしれません。しかし、きっと近い将来これをヒントにしてよりすぐれたシステムが現れるでしょう。もしかしたらBitcoinそのものが進化してそのようになるかもしれません。いえることはBitcoinはシンプルで新しい「金のような物」です。
数学的に支配された金より利便性が高い通貨基軸が新しくこの世に誕生したといっても過言ではないかもしれません。
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引用以上。
 
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2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
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