これからの暮らしはどうなるの?
282801 内装に木材を使う積極的意義は何か(2)木質系材料の様々なプラス効果
 
13/10/28 PM09 【印刷用へ
(1)に続きます
木の情報発信基地
リンク

●木材は内装の最良材。(人口物質の)弊害について少し長くなりましたが、洋風住宅や集合住宅が持っている問題や危険を考えるにつけ、木の家の大切さを知ることができます。

それだけに、躯体を鉄筋コンクリート造とするならば、真剣に内装を考えなければならないのです。
被害を断ち、健康を育てる内装こそ、建築の重要課題と言うべきでしょう。

内装に用いるべき材料の基本は何かを考えれば、自ずとそれは木を中心とする自然素材であることは言うまでもないはずです。逆論的に考えれば、コンクリートや化学的製品・材料が持つ有害性を持たず、それを排除、吸収してしまうものであるべきことになります。

そこからさらに一歩すすんで健康を育てる要素を持つものであるべきという答が自然に出てきます。
そこで、木を中心とする自然素材を考えると、無機資材の弊害を見事に乗り越えた特性を持っていることがわかります。

@木は生きて呼吸し、温度や湿度の調整機能を持っています。
感触的に冬はやや暖かく夏はやや冷たくというのは、外気にかかわらず一定の温度を保とうとしているからで、人間の生理に心地よさをもたらします。
湿度についても同様で、55〜60%の湿度を保つように吸排出して室内環境を整えてくれます。

A足などの膚と接しても、体温を奪い取ることが少なく、高い断熱性を持っています。
また、木は燃えるといいますが、柱や梁などの太い木材は、表面の1p程度炭化するだけで燃えつきることがなく、火災時の建物全体の倒壊を最大限に防いでくれます。

B電磁波や短い波長の光線・音を吸収して、脳や神経細胞を刺激する害を防ぎます。
逆に、マイナスイオンを放散して快適な室内づくりの立役者となります。木を中心とする自然素材は、不健康になる物質を一切放散しないどころか、有害なものを吸収し、環境を整え、健康を育てる働きを強く持っています。特に、木は材面に現れる"ゆらぎ"の働きで、自律神経を活性化させますし、視覚や触覚にやすらぎやうるおいをもたらしてくれます。

C木は、木材として使用されている間に、自らの含水率を調整して最適な状態をつくり樹脂を全体に含浸させるなどで材力を成長させます。
化学工業製品のように、使用初めが最高の品質で徐々に劣化するのではなく、逆に成長するのです。
太い材では特に顕著で、スギでは1000年前後、ヒノキでは1500年以上の寿命を持ちますし、板類でも100年以上、ツキ板貼りの化粧合板でも数10年は十分に長持ちします。
塩ビシートのように10年程で色褪せ、劣化することはないのですから、耐用年数においても極めて優れた材料であることがわかります。

Dこのほかに木材は、香りを放散することで防虫効果を生んだり、心地よさを与えてくれたりしますし、材色のおだやかさや触感の懐かしさなど、すべての働きを通して情操を育ててくれます。

ここにコンクリートにはない文化を生む力があるのです。

●健康を育てる室内を内装に木材と自然素材を積極的に使うにしても、何を、どう使うかも考えなければなりません。

求められるのは、木、土、紙など自然の内装材料と炭などの調湿・マイナスイオン材です。
木の使用については、室内全面の方がより良いのですが、視覚バランスが言われれば少なくとも腰板には木を使うことだと思います。ムク使用が主流ですが、意匠性が欲しいところはツキ板貼りの化粧合板が適しています。

化粧合板については多少質問もあるようですが、改めて機会を見て書く予定ですし第15号特集「内装に映えるスライスウッド(ツキ板)の妙」などを参照して下さい。ツキ板の魅力は、意匠性と"ゆらぎ"の演出にあり、木の特性を損なうものではありませんし、不燃、難燃用など各種ありますから適材適所の使い方を考えてほしいと思います。

炭は、埋炭・敷炭だけでなく、粉末の炭を壁の中に混ぜたり、腰板の裏に入れたりする方法や、炭粉入りの紙などの使い方もあります。液状の炭を塗るのも効果的です(本誌通販商品のコーナーでも紹介しています)木を中心にしたこれらの自然素材を可能な限り内装に使い、なおかつ室内には、植物や備長炭、竹炭などをオブジェとして置くなどして、健康を育てる室内空間づくりがますます重要であると考えます。
 
  List
  この記事は 282487 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_282801
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
【木材が秘める人体へのプラス効果☆】科学を身近に☆NewStream 「地球と気象・地震を考える」 13/11/14 PM06
283039 癒しを育てる住まいづくりと住まい方:癒しの力の源泉@〜自己治癒力と大自然のエネルギー 13/11/04 PM08
283036 自然の摂理に沿う伝統的な日本の住宅建材と生活のあり方が健康の素です。 匿名希望 13/11/04 PM07

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp