現代意識潮流を探る
281836 地域イベント「隣人祭り」がウケる理由
 
竹村誠一 ( 40代♂ 長野 営業 ) 13/10/02 PM10 【印刷用へ
地元大阪の町会長さんから聞いた話です。

都心の町内会のイベントとして毎年「お花見」を行ってきたが、行政からの助成金の交付基準が厳しくなる中、「お花見」としての申請では助成却下となってしまった。そこで、「隣人祭り」で再度申請したところ、無事許可がおりたとのこと。

実際のイベントの中味そのものは大きく変わったわけではないそうですが、
「お花見」=一部の人たち、お祭りやお酒が好きな人たちの集まり
「隣人祭り」=より多くの人が気軽に参加できるお祭り
と、確かに言葉から受けるイメージにはだいぶ差があります。公的な機関としては、当然後者を歓迎するでしょう。

そして、このような出来事の背景には、人々の意識変化も影響していると思います。人々の意識の中で「自我と遊び」が終息し、共認充足や本能充足への回帰し始めたのが2002年頃でした(260830)が、ついに古い体質を残す町内会や行政にまで、その影響が及んでいるのがわかります。

ところで、そもそもの「隣人祭り」とはどのようなイベントなのか?を調べてみました。

■隣人祭りの歴史

>「隣人祭り[La Fete des Voisins]」は、1999年フランス、パリの小さなアパートでおきた高齢者の孤独死をきっかけに、住民たちが建物の中庭に集まり、交流のための食事会を行ったことから始まりました。
現在ではヨーロッパ29か国800万人が参加する市民運動となり、2008年には日本でも初めての「隣人祭り」が東京・新宿で開催されています。
「隣人祭り」日本支部は、「隣人祭り」フランス本部から正式認可を得、2008年6月に発足した非営利活動団体です。
「隣人祭り」日本支部は、「隣人祭り」の企画提案、「隣人祭り」を開催するコンシェルジュたちの活動支援を通して、人と人のつながりを取り戻し、個々の暮らしやコミュニティをより豊かなものにしていくためのお手伝いを行っています。<(同公式リンクより)

■隣人まつりのコンセプト

>「隣人祭り」とは、ご近所さんが集まってお茶や食事をすること。
「準備がたいへん」「人をおおぜい集めないと」。
 そんな心配をしないで、もっと気軽に集まってみようよ、
 という活動です。
 日本には「お花見」や「井戸端会議」など、昔からの隣人文化があります。
「桜が咲いたから、集まろうか」
「ひさしぶりだから、ちょっと話そうよ」。
 そこに、お隣さんとほどよい距離で、長くおつきあいする知恵がありました。
 そんな昔ながらの知恵を、
 いまの暮らしにあったスタイルで見直そうというのが「隣人祭り」。
 たとえば場所は、マンションの中庭や近所の公園、お寺の境内など、
 身近なオープンスペースで。
 人数が少なくても、途中から参加する人や帰る人がいても、いいんです。
 明日から「おはよう」とあいさつできる人が、ご近所にひとりでもふえたら、
 素敵なことだと思いませんか?<(同上)

冒頭の町内会でも、この「隣人祭り」が持つ本来の趣旨を積極的に取り入れることができれば、従来の「お花見」もより魅力的なイベントに変わっていきそうです。

次回町会長さんにお会いしたら、もっと突っ込んでお話を聞いてみようと思います。
 
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1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
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