これまでの私権的なやり方ではうまくいかない、共同体的な企業にしていきたいと志向されている企業は多いと思います。
そのときに、まず考えるのが、社員からも、どんどん積極的な提案を出して欲しい。意見が出てきて欲しいというところではないでしょうか?
いろんな社員から、どんどん提案が出てくる。
これは、社員の主体性も高くって、一見とても望ましいことのように感じます。
しかし、ほんとに主体性が高く、望ましいと言えるのでしょうか?
実は、提案や意見には、会社の方針に納得できない。これはやりたくないから、それを劣化させているだけ、結局は逃避になってしまっているという側面もあるのではないでしょうか?
本来の共同体のあり方とはそんな形だったのでしょうか?
>共同体では、まず第一に、自然の摂理に学び、部族の歴史に学び、先人の経験に学ぶことが、根本規範となっている。
従って第二に、共同体では、成員の誰もが自分たちの置かれている状況と課題を熟知している。
従ってまた第三に、何かを決めるのは、全員合意が原則であり、緊急時etcの長老一任も、この全員合意の延長上にある。<
本来の共同体のありかたとは、「まず学ぶ」ということにある。
それは、経営者自身がというのもあるし、上に立つものが学ぶ姿勢でいる必要があります。
そして、成員の誰もが自分たちの置かれている状況と課題を把握できるようなシステム・体制作りを整えること。
その大前提があって、会社がどこに向かおうとしているのか、社員に何が求められているのかが分かって、どこに応えていけばが分かる。結果として、社員みんなが同じ地平で考えることができるし、その土台があって初めて、社員の反応や組織を前進させる意味での提案が出てくれば望ましいということになるのです。
意見を出してもらうためにも、視野を広げてもらうという意味でも、まずは「みんなで学ぶこと」。
全社員が意見を出すのではなく、全社員が学ぶ姿勢でいること。
それこそが、共同体の第一歩なのかなと思いました☆ |
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