現代意識潮流を探る
27675 個人史をなぞる仲間変遷
 
阿部佳容子 ( 30代 大阪 営業 ) 02/03/28 PM10 【印刷用へ
27472で四方さんが投稿されている、古い身内仲間から新しい外向仲間への変遷を読んで、自分自身の個人史に重なるものを感じた。

私は'85年に大学を卒業し同時に就職した世代であるが、学生時代までの仲間とは「生まれ育ちが共通で、噂話や風土に根ざした」心安い身近な話題で繋がっていたと思う。好き嫌いも含めて、仲のいい友だち・グループっていうのがあちこちで形成されていた。

ところが、社会人(会社人間)になると、いきなり「同期入社」という一網打尽的人間関係に組込まれた。同じ年に入社したというだけの理由で、仕事以外の時間を共有する仲間関係にはめ込まれた。「生まれ育ちが違うので共通の話題もない。この強い解脱欠乏と話題のネタ欠乏」を打破すべく、唯一の共通基盤である会社の話題に収束する。が、しかし、当然のことながらそこからは何も生まれてこず、延々と同じこと(主には飲んだり食べたり)の繰り返し。

「何かヘン。これって時間とお金のムダだわ。同期っていうだけで一括りにされてるけど、こいつとおしゃべりするより、入社年次は違うけど、同じ課のあのひとと、もっとじっくりおしゃべりしたいわ〜」なんて気持ちがムクムク沸いてきて、結局同期会への足は遠ざかり、「同じ課のあの人」に近づくのも面倒で、急速に個室収束していったのが20代後半。時代はまさに'90年代に突入、公と私、仕事とプライベートを完璧に分ける、というスタイルに傾斜した時期である。

ほぼ10年固執したそのスタイルを崩したのは、決して自分自身の内部の意識変革などではなく、毎年次々と職場に入ってくる若い人たちや、ひょんなことで参画することになったサークル仲間、つまり外側の人たちから与えられた刺激である。その刺激とは、言い換えれば、「ふ〜ん、そういうのもありか」という、自分にとっては全く新しい認識群である。それら新しい認識群をどんどん受け入れて、反対に自分が勝手に固執していた古臭い認識や価値観をどんどん捨てていくことの快感、それによって自分自身の在り方がどんどん変わっていく快感、現在はその渦中にある。

>外向仲間は(潜在思念の奥に外向収束と答え欠乏を孕んでおり、従って)本質的には、認識仲間である(27427四方さん)

この言葉は、今、現在の自分自身の在り方について、「これでいいんだ」という力強い自信を与えてくれる。
 
  List
  この記事は 27472 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_27675
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
27764 認識仲間の充足経験 斎藤一浩 02/03/30 AM01

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp