社員の活力を引き上げるには?
27582 ID野球と認識欠乏
 
浅野雅義 ( 34 滋賀 不動産 ) 02/03/27 AM01 【印刷用へ
>>一般に管理職に在るような人は、常に新しい認識に基づく方針提起を迫られています。そして、下から周りから、取引先からの評価圧力に曝されて(これは殆ど恐怖心です)、ゴマカシの方針や言い訳を重ねて、出来ない自身を何とか正当化し、やりくり算段しています。そしてプレジデントみたいな雑誌をカンニングペーパに使ってきたんです。

 これを読んである本を思い出しました。元阪神監督 野村克也著「ノムダス 勝者の資格」です(1995年ID野球の全盛時)。この本の中で、彼は指導者(監督)には「言葉」が必要であり、監督になって以来、中国の古典や諸哲学、ビジネス書等から「言葉」を拾い出し、身につけることに必死だった、というような内容があったと記憶しています。当時、野球監督がこのような認識の必要性を強く前面に出すことは珍しく、私も強いインパクトを受けました。以下、そのうちのいくつかを挙げてみます。 

▼「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

▼「組織の中で生き残る要素はふたつや。『問題意識』と『現状改革』。どうしたら、今よりよくなるのか、それを考えるのが大事。では、問題意識の原点は何か?それは人間は何で生まれてきたかを考えることや」

▼「野球とは、理にかなわぬことを多くやった方が負けるもの」

▼「知るとはそう価値あることじゃない。好むは情緒が入るが、それより楽しむは深い理性と潜在意識が働くから本物や。結論は仕事が楽しくないと、本物じゃないということ。オレはやっぱり野球が楽しい。野村マイナス野球イコール、ゼロ。これ以外に生きる道はないからね。ぼやいたり、グチも言うけど、楽しんでるわけや」。

 7年前、野球界の監督という最も課題圧力の高い役割において、認識欠乏が発生していたのだといえます(上記の言葉の原典も、中国古典の戦略書なども求められるとの事)。

 認識の必要性とそれを駆使する戦略(ID野球)には、今でも共感を覚えますし、有用な方法論だったといえます。まさに、日々の臨戦的課題と認識獲得は完全に一体化していたといえるのではないでしょうか。身体能力中心と考えられるスポーツにおいてさえ認識が力を持つわけですから、知的ワーク中心のビジネスでは仕事=認識獲得といってもよいのではないかと思います(ただ、その言葉が旧来の私権観念中心ではどうしても限界があるようにも思いますが)。

>共認圧力に対する答えを欲しているのはそういった指導層で、それに応えられる場やが求められていると思います。

 私も、野球監督ほどの評価圧力にさらされずとも指導層側の「答え」欠乏は実感できます。そして、そういった欠乏層にとっての有用な認識を学ぶ場はまだまだ不足していることも同感です。認識仲間の場に集うのは、そういった「何とかしたい」という課題を持った人たちが多いように思います。
 
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27607 楽しむ事にも認識転換が必要 大嶋洋一 02/03/27 PM10

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