新しい男女関係(→婚姻制)の模索
2754 擦り込まれた支配観念は恐ろしい
 
四方勢至 ( 老年 京都 編集 ) 01/04/04 PM04 【印刷用へ
>女子のトップランナーならば2時間30分程度で走りますが、私(男性です)のようなただの人が走っても3時間や4時間ではきかないと思います。だからといって女性よりも足が遅いと言うことになるでしょうか。女性よりも足が遅いとは男性として失格だということになるでしょうか。<

なる訳がないでしょう。上記の設問が成立する為には、「女性は全て(or平均して)2時間30分で走れる」という事実が必要です。つまり、上記の設問は、0.1%にも満たないごく少数の女の能力を、あたかも全ての女に普遍的に備わっている能力であるかのようにスリ替えた詭弁の上でしか、成り立たないのです。

「男は女より速く走れる」という一般的(平均的)な事実に対して、貴方が例外的な特殊事例を持ち出し詭弁を弄してでも主張したかったことは、一点です。「個人差は、男女差よりも大きい。」しかし、それは何を根拠に言えるのでしょうか?上記設問の様な詭弁では、全く根拠になりません。むしろ、極めて悪質な欺瞞の論理であることが、証明されただけです。

個人差などというものは、相対的なものに過ぎません。ですから、ある能力が低ければ別の能力を磨けば良いのです。しかし男女差は、絶対的です。いくら努力しても、男が女になることはできないのです。この絶対性は、40億年に及ぶDNAの塗り重ねに拠っています。そして、男らしさ女らしさは、このDNA(本能機能)を下敷きとして塗り重ねられたサル以来6000万年に及ぶ雌雄役割規範(不文律)に基づいています。それらは全て事実であり、かつ我々の脳内に刻印され実在しています。

貴方は、これら40億年に及ぶ本能(DNA)や6000万年に及ぶ規範に対して、いったい何を根拠にして「幻想であったと思わざるを得ません」と云うのでしょうか。その根拠はどこにも示されていません。しかし、それは貴方に限ったことではなく、男女同権論者の理屈は概ね貴方の云っている様な中身で、主張の中身そのものがステレオタイプ化されているのが常なのです。なぜか?考えてみたことはありますか?

それは、男女同権論が、「個人(自我)を原点とする」という近代のドグマを前提にしてはじめて成立する論理だからです。(そこでは個人が原点なのですから、当然男女差など二の次、三の次の基準だと見なされますし、また個人として男も女も当然「同格・同権である」という結論に結びつきます。)しかし、実現論や史論秀作版974で明らかにした様に、この「個人(自我)が原点である」という近代ドグマこそが、事実に反する迷信なのです。貴方も、本能や不文律規範に向かって、「それは幻想である」と決め付ける前に、まずは近代数百年しか通用しなかった「近代ドグマこそ、幻想ではないか?」と疑ってみたらいかがでしょうか。
 
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