思考革命:問題意識発から可能性発へ
27401 言葉を自らに響かせ受け止めれば大成す〜現実否定から現実肯定へ180度転換し成功した大スター
 
田中令三 ( 45 香川 総務 ) 02/03/25 PM04 【印刷用へ
 ネットで言葉を互いに紡ぎ合いコミニュケートする際、その時の状況によりどうしても素直に受け入れ難い意見もあるでしょう。

また従来からの旧い考え方に囚われ、新しい現実を認識出来ず 「自らとは、関係無い」と捨象し続ければ、内面の成長が停止し「進歩が無い」とその集団から信頼を失う⇒msg.26869で四方勢至氏が言われるところの「自分が貧しくなるばかり」状態となります。

さらに、四方勢至氏が言われている
>今求められているのは、現実否定から現実肯定へと観念パラダイムを180度逆転させた全く新しい認識である。<の部分を拝読して
私は、「フーテンの寅さん」で一世を風靡した大スター故渥美清氏の若い頃のエピソードに思い至りました。

彼は、当時大部屋の役者で、俗に言う「鳴かず飛ばず」状態が続き失意の底にありました。

そんな時、同僚の女優にこう言われます。

「あなたは、役者を辞めたほうがよい。何故なら役者(演技)の命は、目なのにあなたの顔には、目が無いじゃないか。だから役者にはなれない。」

彼は、この冷徹な言葉に涙し、絶望の淵を何日も泣き暮らしますが、役者への夢を断ち切れずある一つの決意を固めます。

「この顔の中のこの小さな目が大きくなることは不可能だ。それよりもこの小さな目で様々な表情が演じられる様に訓練しよう。」と自分に言い聞かせ、それから来る日も来る日も鏡に向かい演技の修練に励んだのでした。

そしてある程度、自分の目の演技が完成した段階で、今度は、その演技と自分の厳つい容貌で演じられる役がないかと考え「テキ屋の親分」の役なら出来るのではと東京中のテキ屋の親分を訪ねその所作、言葉使いを研究したのでした。

後の大スター誕生のきっかけは、実は同僚の女優の言葉に発せられた涙から始まったのでした。

人は、他の人の鋭い叱責の言葉や否定的な発言に対峙した時、大きくは2つのタイプに分かれると思います。
@押し寄せてくる現実に自分が負けて、そこから全てを捨象し(例えばグチや酒などで)諦め逃避する人
A一旦全ての敗北を虚心に認め、そして原因を分析し再び自ら甦ろうと努力し戦う人

彼はAのタイプだったのです。

打ちのめされた自己を冷酷なまで凝視し指摘された欠点を己の長所に改造し役者として成功したのは、ご存知の通りです。

現実を否定せず肯定し得た彼は、観念パラダイムを180度逆転させた先駆者の一人であったと思います。


 
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