人工物質の脅威:大気・水・食品
272525 日本は世界一の農薬使用国@〜日本の農作物は、危険な状態になっている
 
中村英起 ( 53 佐賀 会社員 ) 13/01/26 PM03 【印刷用へ
以外にも日本は、どの国よりも農薬に依存している様です。

リンク より

3月7日の記事「木村秋則さんの自然栽培」では、著書『百姓が地球を救う』から、肥料、農薬、除草剤を使わない木村さんの新しい自然栽培を紹介しました。

その『百姓が地球を救う』を読んでいて、私が非常に気になった点がありました。量が多くなるので、いっぺんには紹介できなかったのですが、日本で一般に栽培された農作物は、世界ダントツの一位で農薬を使っているという木村さんの指摘です。

これは私のそれまでの認識と大きく違っていたので、ホントに!? という感じでした。

日本で生産されている農作物は、世界レベルでみれば比較的安全で安心なものと思い込んでいたからです。それは2000年代初頭に、中国から安い農産物が盛んに輸入されるようになって、中国産農産物の残留農薬の危険性が社会問題化したことが大きいかもしれません。今でも中国国内の環境汚染は報道されていますし、中国人でも裕福な家庭は、割高でも安心安全な日本から輸入した食材を食べていると報道されています。それゆえ日本の農産物は安全だが、中国の農産物は危険だというイメージは、私だけでなく多くの日本人が持っていると思います。

しかし木村さんの指摘は、全く逆なのです。

日本は世界一の農薬使用国であり、その農産物はとても危険だというのです。以下のグラフは季節ごとに発行される木村さんの自然栽培の季刊誌『農業ルネッサンス』春号から抜粋したものです。『百姓が地球を救う』にも同じグラフが載っていますが、こちらはカラーで見やすいので、こちらを掲載します。

これは2010年の主要国の耕地面積あたりの農薬の使用量を棒グラフにしたものです。日本だけは2010年のデータが未集計なので2009年の値を使用しているとのことですが、文句なく日本は世界で圧倒的な一位です。日本の農産物は、世界一危険な状態にあるといってもいいかもしれません。これほど大事な事が、多くの日本人に知らされていないということは、ある種の意図があるのではないかと疑いたくなります。

信じがたいことですが欧州のある国は、日本に渡航する人に日本の野菜は危険なので、できるだけ食べないようにと書いたパンフレットを渡しているといいます。日本に住んでいる身からすれば、健康のためにできるだけ野菜を摂るようにとは聞きますが、健康のために野菜を食べないようにというのは聞いたことがありません。しかしこれが世界の現実のようです。私たちは本当に大切なことを知らされていないのかもしれません。

では、『百姓が地球を救う』(木村秋則著、東邦出版)から抜粋します。
・・・<『百姓が地球を救う』、p28〜p38から抜粋開始>・・・

◆日本は世界一の農薬使用国

日本の農作物は、本当に危険な状態になっています。

ある欧州の国は、日本に渡航する人たちに渡すパンフレットに、次のように書いています。

「日本へ旅行する皆さんへ。日本は農薬の使用量が極めて多いので、旅行した際に、できるだけ野菜は食べないようにしてください。あなたの健康を害する恐れがあります」

当地の大学教授から聞いた話です。ちょっと信じられませんが、あちらではそういう判断をしているのです。

そう書かれても仕方がないでしょう。いま、農薬の使用量が世界一多い国は、日本なのですから。

各種データを見てみると、日本は単位面積あたりで世界第1位の農薬使用国です。知らされていないだけで、本当は世界で最も危険なおコメや野菜、果物を食べている国民かもしれません。

第2位の韓国は近年、国を挙げて減農薬に取り組んでいます。かつて、2005年前後は日本と同じくらい農薬を使用していましたが、ここ5年で約30%の削減を達成しています。

中国は数年前まで、「どれだけ農薬を使っているかわからないから、怖くて食べられない」といわれてきましたが、実際は日本の約20分の1という少なさです。

20年ほど前、1990年の資料によれば、チューリップの生産で有名なオランダが世界一の農薬使用国でした。しかし各国から、「農薬の量が多いので、おたくの花は買わないよ」と批判され、国を挙げて使用量の削減に着手しました。そして、80%近くの削減を成し遂げ、いまは第3位になっています。

ほかの西欧諸国も、軒並み30%以上の削減をここ数年で達成しており、先進国のなかで上昇傾向を見せているのは日本だけという現状です。

日本は農薬のほか、おコメを生産する際に使われる除草剤の使用量も、調べてみると圧倒的に世界一でした。

農薬がこれほどまでに使われてきた背景のひとつとして、日本は気候が温暖で雨が多いために病気や害虫の発生が多いという、やむを得ない事情があります。

農薬は害虫をいちいち手で駆除する手間をなくし、除草剤は草取りという重労働から農家の人たちを解放してくれました。ただ、農家はその恩恵にどっぷり浸かってしまい、もはや農薬や除草剤なくしては生産できないと思うまでになってしまったのです。

病気の発生を抑えるために畑の土は消毒されます。そのときに使う農薬は、防毒マスクをしなくてはならないくらい刺激が強いのです。

そして、多くの田んぼからカエルやドジョウがいなく、畑は収穫したい農作物だけが整然と並ぶ場所になりました。こうしてできたおコメや野菜、果物を日本人は毎日食べているのです。

(続く)
 
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