もはや学校は終っている
272018 「インターネットを介した「学び」は既存の教育を消滅させる」
 
斎藤幸雄 HP ( 49 愛知 建築設計 ) 13/01/07 PM09 【印刷用へ
> (なお、学校とマスコミに代わる第三の場=ネットも、余力のある閑人しか発信しない。それに大多数の閑人は自我・観念派であり、彼ら閑人の撒き散らす自我・観念の毒は、金貸しにはむしろ都合が良いので、今の所は放置されている。)
「大衆には、運動を立ち上げる余力が無い→余力を与えられた悪徳エリートが支配する社会」(264228)より

コンピューターの使い方を学んだ子どもたちは、最初ゲームをしてもそのうち飽きて、Googleを使った社会探索を始め、インターネットを介した「学び」を自らおこなうようになるようです。

仕事に追われ余力のない大人とは違い、子どもたちにとって「学び」は、余力どころか日常そのものです。そんな子どもたちならば、『学校とマスコミに代わる第三の場=ネット』を有効活用してくれそうです。

WIRED「スガタ・ミトラ:インターネットを介した「学び」は既存の教育を消滅させる」リンク より転載します。
 ===============================================================
認知科学やA.I.の研究者であり、「Hole in the Wall」というプロジェクトの開発者でもあるスガタ・ミトラは、インターネットによって画一化を旨とする教育システムがやがて消滅すると予言する。そのとき社会はいったいどんな姿をしているのだろうか。『WIRED』VOL. 5(教育特集:「未来の学校」)から全文掲載。

未来の子どもたちに教えるべきことは3つだけです。
 読み書きする能力。
 必要な情報を得る能力。
 そして、その情報の価値を判断する能力です。

わたしがいまから13年前にインドで手がけた実験「Hole in the Wall」は、インドのスラムの街角にコンピューターを置いて、子どもたちに自由に使わせるというものでした。そこでわたしは、「子どもは人に教わることなく学ぶことができるか」という問いを検証しようとしたのです。結果はこうです。「何人かのグループになればそれができる」。次に出てきた問いは、コンピューターの使い方を学んだ子どもたちは何をするか、ということです。大方の予想は「ゲームなどで遊ぶだろう」というものでした。しかし、しばらくすると子どもたちはゲームに飽きて違ったことを始めます。そしてGoogleに行き当たるのです。そこで彼らは宿題の答えをGoogleで探し始めます。そこで次の問いが出てきます。「子どもたちは果たしてGoogleを通して何かを学んでいるのか」。研究の結果わかったのは、彼らは確かに学んでいるということなのです。

会計士ではないのに、あなたが会計士のフリをしていたとします。わたしがそれを信じてあなたに仕事を頼んだとします。あなたはインターネットを駆使してわたしのバランスシートの問題を解決し、わたしは報酬を支払います。次のお客さんが来ます。同じ手順であなたは仕事を遂行します。2度目は最初のときよりも仕事は簡単になっているでしょう。それを2〜3年続けたらどうなりますか? あなたは立派に会計士ではないですか? それがわたしの問いでした。人は何かのフリをしているうちに、それになってしまいます。子どもたちも、実際そんなふうに学ぶのです。インターネットを前提としたこうした学び方は、これまでの教育のあり方を消滅させてしまうことになるでしょう。

学校というものが存在する大きな理由のひとつは軍隊です。兵士は取り換えが利かなくてはなりません。ですから教育によって規格化される必要があるのです。そのシステムは工業化社会でも有用なものでしたが、いまそれが大きな障害となっています。なぜ子どもたちは学校に背を向けるのか。規格化された人間になんかなりたくないからです。

これからの時代、資格試験や卒業証書などは無意味になっていくでしょう。それよりも何ができるのかが問われます。わたしの会計の問題を解決してくれるなら、あなたは会計士です。免状などいりません。その社会では、人々は一切の画一化から自由になっています。同時にみんなが共有する知識というものもなくなります。そのとき物事の価値判断はいったいどうなってしまうのでしょう。わたしの現在の興味はそこにあります。子どもの価値判断のメカニズムがどうやって形成されるかということです。それがわかれば、未来の子どもに教えるべきことは3つだけになります。読み書きする能力。必要な情報を得る能力。そして、その情報の価値を判断する能力、つまりあらゆるドクトリン(教理)から自由になるための能力です。
 ===============================================================
以上、転載。
 
  List
  この記事は 264228 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_272018
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
333612 「Googleと、褒めてくれる人がいれば、子どもは誰でも勉強ができるようになる」 匿名希望 18/02/21 AM10
282247 学びの供給者・支援者の循環☆〜大学生が運営するネット授業サイトmanavee(マナビー)〜 久保田彰子 13/10/13 PM11

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp