味噌が放射能対策に良いことは、これまでにたくさん記事がありますが、放射能と味噌の関係をもう一度ひもといてみました!!
【放射線被曝とはなにか?】
(Newton【放射線】どんな種類がある?人体への影響は?
リンク より引用)
放射線の被曝は,人体に悪影響をおよぼす可能性がある。放射線が,細胞のDNA(デオキシリボ核酸)など,重要な生体分子を傷つけることがあるからだ。
放射線が直接,生体分子を傷つける場合もあるが,間接的な影響の方が一般的には大きいという。放射線が水分子を分解し,「活性酸素」を生じさせ,この活性酸素が生体分子を傷つけるのだ。
とくに放射線の影響を受けやすいのは,活発に分裂する細胞である。がん細胞は活発に分裂するので,正常細胞にくらべて放射線の影響を受けやすい。放射線が,がん治療に有効なのはこのためだ。ただし,放射線でできた傷を修復する能力が高く,死ににくいがん細胞もある。また,活発に分裂する小腸の細胞など,正常細胞でも放射線の影響を受けやすいものがある。
(引用終わり)
【活性酸素と人体の関係】
人間を含む呼吸によって生命を維持している生き物の多くは、呼吸によって得た酸素を絶えず消費しています。そしてその酸素の一部は、代謝過程において「活性酸素」に変化します。
発生した活性酸素は様々な物質に対して化学反応をもたらし細胞に損傷を与えるなどの有害性を持っています。
それを防ぐために、各組織には抗酸化酵素と呼ばれる活性酸素を消去・除去する酵素が存在します。(カタラーゼやスーパーオキシドディスムターゼ、ペルオキシダーゼなど)
(参考:Wikipedia 活性酸素と人体の関係 リンク)
【味噌の抗酸化作用】
(タケヤみそ みそ健康レポート リンク より引用)
活性酸素の一種、ペルオキシラジカルが増加する環境の中にみそを入れて、活性酸素がどれだけ増加するかをみた実験結果です。何も入れないものは、活性酸素が急激に増加していますが、みそを入れることによって、活性酸素の増加が抑えられていることがわかります。
ここでは市販のみそ(塩分約12%)と、塩分を約6%にしたみその両方について実験が行われましたが、どちらのみそについても活性酸素消去効果が見られます。塩分の低いみその方が、通常のみそよりも高い効果が現れていますが、これは食塩が活性酸素消去機能を阻害するためと考えられています。
また、ここには示されていませんが、熟成されたものの方が、未熟成のものよりもこの効果が大きいという結果が得られています。このことは、活性酸素を消去する力が、みその原料である大豆の成分によるものだけではなく、発酵・熟成されることによってより高まっていることを意味しています。
(引用終わり)
【発酵食品と抗酸化作用】
味噌、納豆、漬物、醤油、チーズ、ヨーグルト等々、もともと発酵食品は保存食として生まれました。単純に「保存がきく」ということは「酸化されにくい」ということです。
発酵とは、何らかの食材に発生した微生物が繁殖を繰り返し、もともとの食材の成分を変化させることを言います。
発酵過程で微生物は、抗生物質や免疫物質を生産したり、アミノ酸やクエン酸、ビタミン類などの成分を合成したりします。本来は微生物の生命活動における作用もしくは微生物そのものなのです。同じ生命である人にとっても、それらの物質が有用なものであると考えられます。
また発酵は、酵母、細菌、かび類の微生物が出す酵素の働きにより、食品がアルコール類、有機酸類、炭酸ガスなどを生じ、食品に複雑な旨みが与えられ、独特の風味が増加します。
(参考:発酵食品ガイド リンク)
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人は進化を続ける中で発酵食品の効用を経験的に知り、作り食べ続けられてきたのです。
(人がどのようにして食べるものを選んできたかは、271459で語られているように、「味」は大事なことですが、それと「体が必要としている物」とには大きな結びつきがあります。)
人は、自ら生みだしてしまう活性酸素を自分で除去できる働きを進化の過程で獲得しました。
放射線被曝とは、その活性酸素を増やしてしまうことです。
発酵食品は、微生物の繁殖活動によって生み出す物質の一つに抗酸化作用をもった酵素をもっており、その酵素が人の持っている抗酸化作用を助けてくれる働きをしているということです。
また、世界各国で作り食べられている発酵食品ですが、それを作り出しているのも人と同じ生物であることから、それぞれの土地の環境(外圧)に適応して進化してきた物同士の方が、より相性が良いのではないかとおもいます。
よって、発酵食品の中でも、日本人には日本の発酵食品である味噌(他にも納豆、醤油)がよいのかもしれません。 |
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