西欧科学は狂っている
271626 科学の発展を無防備に受け入れていると殺される時代になった 〜全文明史を覆すほどの大転換期〜
 
岸良造 ( 60 香川 技術者 ) 12/12/26 PM07 【印刷用へ
DARKNESS(リンク
より引用します。
>おそらく人類は今、全文明史を覆すほどの大転換期に入ったのではないでしょうか。(リンク
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科学の発展を無防備に受け入れていると殺される時代になった
 
チェルノブイリ原発事故が起き、福島第一原発事故が起き、人類はやっとひとつのことを学んだ。

「科学が人間を幸福にするとは限らない」

科学は人間が制御できないものを作り出してしまった。それが原子力の技術である。この原子力は最初からエネルギーのために作られたものではない。

人間を殺戮する「爆弾」のために作られたものだ。

実際に原子力爆弾が投下されたのは、広島と長崎だった。人類はこのとき、一瞬にして20万人の命を奪うことができる科学の脅威に息を飲んだ。

科学はついに、取り返しの付かない次元にまで到達した。そのことを、日本に投下された原子力爆弾は告げていた。

戦争が終わった後、この技術は平和利用のために原子力発電に転用されたが、これが人類の悪夢の始まりになった。原発は制御能力を失うと、永遠に大地と人間を汚染し続けるのである。
(略)
【どこの国も原子力発電所を欲しがる理由】

1945年のヒロシマ・ナガサキの惨状を見た世界の「人々」は、このような武器は許されないと思った。しかし、各国の政治的指導者はこのように考えた。

「このような武器があれば侵略されないし、いざと言うとき、侵略の武器になる」

現在、核所有国と言われるのは、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国、インド、パキスタン、北朝鮮、イスラエルの9カ国である。

しかし、原子力発電所の所有国家で見ると、一気に28カ国ほどに増えていくのである。

新興国や独裁国家も原子力発電所を持ちたがるのは、そこで使われている原子力の技術、あるいは原子力のエネルギーとなるプルトニウムやウランが原子力爆弾に転用できるからだ。

原爆を落とされた日本がなぜ、狂ったように原子力発電所を作りまくっていたのか。

もちろん、次の戦争時代が来たとき、日本はそれを原子力爆弾に転用できるからだ。

ところが、次の「大戦争」が来る前に原発が事故を起こして「自爆」してしまった。

テロリストが自宅で爆弾を製造している途中に誤って爆発して建物が損壊する事件がたまに起きるが、福島原発はあれと同じことが起きたと思えば分かりやすい。
 
地震によって破壊され、爆発し、未だ収束ができない福島第一原発。

【誰も時代の暴走を止められない】

原子力発電所として作っても、事故を起こして暴走すれば人類史上でも類を見ない大惨事になる。

原子力爆弾として作っても、それが使用されれば人類史上でも類を見ない大惨事になる。

いずれにせよ、人類には必要のないものが作られており、それが世界に蔓延している。そして、それが人類を想像を絶する不幸に追いやっている。

かつて人類は科学に明るい未来を託したはずだが、実際に生まれてきたのは人間を遺伝子レベルから崩壊させていくものだった。

人類は道を踏み外したと言ってもいいかもしれない。間違えた方向に向かって突き進んでいるのは誰もが分かっているのだが、それがとまらないのである。

現在、軍事産業は巨大になって人類を数百回も皆殺しにできるほどの武器が貯蔵されている。科学は原子力産業を見ても分かる通り、人間を幸せにしていない。

製薬会社は病気を根絶するどころか、次から次へと新しい病気を量産させている。

情報革命は人間を極限まで追いやって物事を複雑化させてしまい、雑事のような仕事は減るどころか増える一方である。

人々は、何かが間違っていると思いながらも、暴走して突き進んでいく社会と一緒に転がり落ちており、もう誰も時代の暴走を止められない。

【来るべき「終わりの時代」】

複雑なもの、巨大なもの、破壊的なもの。これらは、非常に畏怖を思い起こすものである存在であるかもしれないが、ある一線を超えると自己破壊をしていくものでもある。

原子力は科学の集大成のようなものであるが、これらを製造可能にした社会もまた科学の集大成である。

だとすれば、どちらも一線を超えたところで自己崩壊していってもおかしくない。

福島原発事故は最悪の形で推移しており、日本はこれから何十年も、何百年もこの悪夢と付き合っていかなければならない。

放射性物質は飛び散っており、土壌は汚染されていき、食物も危険物になっていく。

それを取り込んだ人間もまた遺伝子が傷つき、数十万人の人々が病気やガンに苦しむ時代になる。若い子供たちが最大の被害者になる。

今、日本で生まれ育つ子供たちは、一生「福島原発事故」の呪縛から逃れられないのである。

考えなければならないのは、こういったものを生み出した高度な社会もまた自己崩壊していく可能性があることだ。

人類が生み出した社会は60年〜100年単位で時代が大きく変動していくが、そろそろ資本主義自体が自己崩壊していくときに差し掛かっている。

【現代文明が、音を立てて崩壊するときが来る】

世界を見回して今の国家の仕事が何なのかを見れば分かる。

この100年、世界を切り開いて現在のシステムでうまくやってきたのが先進国と呼ばれている一連の国家である。

G7をイメージすれば分かりやすいが、具体的に国名を上げると、アメリカ・ドイツ・日本・イギリス・フランス・イタリアだ。

このすべての国が「資本主義の崩壊を防ぐ」「自国の経済崩壊を防ぐ」のが主な仕事になっており、それは成功するどころか、日々悪化している悪夢の状況である。

「資本主義の次の時代など考えられない」と思うかもしれない。しかし、社会を構成するありとあらゆるものが限界スレスレまで追い込まれて来ている。

・資本主義も終わりが見えてきた。
・科学万能主義も終わりが見えてきた。
・環境破壊も行き着くところまで来た。
・人口増加も限界まで膨らんでいる。

現代社会を構成するあらゆるものが時を同じくして悪い方向に向かって限界に達している。

ある日、これらを支えてきた「現代文明」というものが、音を立てて大崩壊していくときが来る。

世界最悪の福島原発事故の爆発音は、来るべき「終わりの時代」を告げるものだったのだろうか?

私たちが今しなければならないのは、注意して世の中を見つめて、「準備しておく」ことだ。

明日が今日の続きとは限らない。
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