私も鈴木氏と同様に不等価交換が問題の本質ではないと思います。
>25821 労働・土地・資本の生産要素の交換・商品化が最も問題となるのではないだろうか?
そもそも、貨幣というものが存在しない社会では、サービスや人間的労働などという観念自体、存在しません。
問題は、ある人間の労働と他の人間の労働が等価であるなどということがなぜいえるのだろうか、ということでしょう。
市場における(市場に限らず)交換は等価だから成立するのではなく、交換したから等価になったにすぎません。
交換は交換である限りにおいて、相手の同意なしには成立せず、いかなる根拠も保証もないということであり、そこに幻想や詐欺的行為、力による恫喝などが背後にあっても成立するのです。
さらにその背後には性と闘争(生産)の交換関係が存在し、ますます不透明な価値体系の取引が横行しているのです。
(詳細は 実現論2_3_02 〜)
交換を前提とした社会的分業の捉え方が市場の根本的な誤りのひとつです。
参考:加藤弘一 柄谷行人 『マルクス、その可能性の中心』批評
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